スルッと体験ラリータイムトライアルの記録です。時刻表をおもちの方は、巻頭の近畿地方のページをご覧になると、よりこの文章がわかるでしょう(笑)
はじめに
日常の世界での新たなる旅をテーマに(いつそんなもの決めた?)、120円旅行を敢行し、新たな発見あり、そして自分が年をとったことを痛感したわけだが、またしても日常世界での旅をすることになった。4月からスルッとKANSAIが拡大されるのに伴い、スルッと体験ラリーなるものが催されるという。コースは2つ。まず、指定のゾーンを複数日で5ヶ所回るネットワークラリー。もう1つは、1日で12のゾーンを回るタイムトライアル。別名鉄人レースだそうである。どっちに参加するか?そんなものは決まっている。タイムトライアルの方である。体力の心配を抱えながらも、地の利を生かして挑むことにしたのだが。
スルッと体験ラリーとは?
関西地方の民鉄と公営交通を各社のカードで共通で利用できるストアードフェアシステム、それがスルッとKANSAIである。元は阪急と能勢電鉄との間で始まったラガールスルーが発展したものである。
詳細は、ここでは書かないが、99年4月から
- 阪急電鉄
- 能勢電鉄
- 阪神電気鉄道
- 大阪市交通局(バス含む)
- 北大阪急行電鉄(以下、北急(きたきゅう)と略記)
- 大阪港トランスポートシステム(以下、OTSと略記)
- 大阪空港交通(99年4月現在では川西線のみ)
- 阪急バス(99年4月現在では、豊中、千里、西宮、宝塚、清和台、猪名川営業所)
に加え新たに
- 京阪電気鉄道
- 南海電気鉄道
- 泉北高速鉄道
- 和歌山バス
- 和歌山バス那賀
が参入することになった。(1)
それを記念して、このスルッと体験ラリーなるものが催されたわけである。
地図はこちら。ただし、ファイルサイズが大きい(約70K)ので重くなるかもしれません。
コースは、2つ。
- 複数日かけて(1日でも可)Aグループ(鉄道)の4ヶ所とBグループ(バス)の1ヶ所を回るネットワークラリー
- 1日でAグループの9社局とBグループのうち大阪空港交通を除く3社を回るタイムトライアル
がある。
指定ポイントは、鉄道の場合は1社に1ヶ所の駅、バスならば乗車するだけでよい。だが果たして、12社局の指定ポイントを1日で回れるのだろうか。実は、便数が多いから何も考えずともクリアはできるのである。ところが、これはタイムトライアルである。回る順番によって、所要時間は大きく変わってくる。そこが問題なのである。
主なルールは、指定のチェックポイントを回るための手段はスルッとKANSAIネットワークに限ること(当然、スタートからゴールまでという意味である)。他の手段、つまりJRや南海バス(堺〜堺東など)、大阪モノレール(そんな人はいないと思うが)の使用は失格となる。そして所要時間、つまりスタートとゴールの時刻の判定は、カードの印字時刻を使用する。つまり、スルッとKANSAI対応カードを使って移動せよということになる。そして大阪市交通局とOTSを除いては、時刻印字は入場時しか行われないので、入場時刻を以てポイント通過時刻と見なす。このことは、実は重要な意味を持っているのである。
プランニング
チェックポイントがあまりにも散らばっているから、いい加減なことはできない。この手のものには、法則というものが付き物である。それを考えてみた。スタートはなるべく遅く、ゴールはなるべく早く(もちろん、相対的な意味である)。それが鉄則である。それを満たすため、スタートは出場時(正しくは降車時)に印字されるバス、ゴールは一番遠い駅に向かって入場する駅としなければならない。だからスタートはバス、しかも和歌山までの移動にかなりの時間(約1時間)を食うので、和歌山市内のバスをスタートとした。ゴールは、なるべく遠い駅に向かうときの入場時だから、一番遠い出町柳へ向かうための乗車駅、つまり淀屋橋〜京橋間の駅がよい。あとのチェックポイントは、大阪市交通局・南巽、阪急・宝塚、阪神・三宮、南海・堺、北急・千里中央、能勢電鉄・山下、泉北高速・和泉中央、OTS・コスモスクエア、阪急バス、和歌山バス、和歌山バス那賀である。よくこれだけまとまりのない場所を選んだものだ。これらを効率よく回るために、次のルートを考えた。
(和歌山バス那賀)→(和歌山バス)→堺→和泉中央→南巽→コスモスクエア→千里中央→阪神三宮→宝塚→山下→(阪急バス)→出町柳
これが、ベストプランであるかと問われれば、ちょっと自信がない。ただ、朝起きる時間と手持ちの資料の限界では、こうなったのである。
出発(または回送)
南海電鉄難波駅に着いたのは8時前。ここから、まずは8:10発の自由席特急和歌山港行きに乗る。もっと早く起きることもできたが、明日に疲れを残さないためにはこれが限度である。学生がうらやましい。もっとも早ければいいというものでもないが。和歌山市までの乗車券(890円)を買い求め、のりばへ向かう。カードの使用開始を、ラリーの開始に合わせるためである。和歌山には9時頃に着き、そこで時間調整をすることにした。バスの時刻が分からないからである。入ってきた自由席特急(これは正式の種別名ではない。指定席車を連結していないからこう呼ばれるのである)は片開きの7000系。ドアが開く時のガラガラという音は、とても懐かしくていいものだ。この自由席特急は、平日には上下1本ずつ運転されるが、土曜・休日には下り1本が追加される。後の特急は、指定席車(つまりサザン)が付くか、サザンのみで運転される。狙ったわけではないが、なぜかこうなったのである。先頭の席に座り南海時刻表を広げ、これからの行程を確認する。どうしてこんなものを持っているのだろうか。ちなみに1996年版である。
列車は難波駅を定刻に離れた。岸里玉出まで高野線と並走し、中途半端な複々線が住之江で終わり、次の停車駅堺に着く。この後は、急行の停まる羽衣、泉大津を通過し岸和田までノンストップで走る。ロングシートで急行停車駅を通過するのは不思議な気分がするものだ。この機会に南海線の駅を憶えようかとも思ったが、岸和田までに頭がパンクしそうになったので諦めた。京阪本線の駅はすべて憶えているが、それは毎日乗っていたからであり、思いつきではうまくいかないことを再認識する。ところが、尾崎を過ぎるとまた駅名が分かるようになる。そうか、淡輪まで昔海水浴に行ったからだ。三つ子の魂何とやらであろうか。
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レインボーカード、2000円なんぞあっというまになくなってしまうもので・・・
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9:05、和歌山市到着(和歌山市は駅名です。念のため)。ここから、まずは市内を走る2つのバス路線に乗ることになる。2000円のレインボーカード(大阪市交の発行するカード)を握りしめ、バスのりばへと向かう。
和歌山市内(和歌山バス・和歌山バス那賀)
和歌山市を出るのは10時過ぎなので、それに間に合うよう戻らなければならない。前回の挑戦で、20分程度で戻れることが分かったので、それに合う時刻を探す。和歌山バスと和歌山バス那賀の2つがあるが、便数は那賀の方が少ないのでこれが基準になる。どうやら、9:35発の八軒家止まりがいいようである。時間があるので、駅前バスターミナルの案内所で和歌山バスの路線図をもらって、おもむろに那賀ののりばへ向かう。バスに乗るのが目的だから、どこで降りてもよい。さてどこで降りるかというと、両社のルートが重なる本町4丁目が手頃なので、ここで降りることにした。
9:20発の粉河行きを見送り、35分発の橋本線八軒家行きに乗り込む。9:44、本町4丁目到着。この辺では見慣れないであろうレインボーカードをカードリーダーに入れる。印字は確かに0944となっている。実は、本町4丁目は市駅(和歌山市駅のこと)からの幹線道路にあり、和歌山バス那賀はいったん和歌山城前を通ってからこの道路に戻ってくるのである。そして、和歌山バスは市駅からこの幹線道路をまっすぐ走ってきて、直進するかここで曲がるのである。つまり、ここからは和歌山バスには困らないということになる。スタート時刻が印字されればあとは急ぐこともないが、退屈なのですぐ交差点の対角にある市駅方面のバス停に向かう。ちょうど、紀三井寺発のバスがきたので乗る。9:47、本町4丁目発。2つ目が終点の和歌山市駅前である。9:50、市駅到着。だが、時刻印字は0947。前回同様、和歌山バスの時計は少し遅れているようである。那賀から始めてよかった。
和歌山市→堺
次の和歌山市駅発の特急は、サザン8号。なんと、全席指定である。こんなこともあろうかと思って(どこかで聞いたことあるような)、既に座席指定券は買ってある。(2)それも難波で1週間前にである。自らにプレッシャーをかけるためなのだが、なかなか有効な方法であった。缶コーヒーを買い、ゆとりを持って指定の座席を探す。自分の席に座り、外を見ると、ホーム上の発売窓口には長蛇の列が。全席指定のためにこういう事態になるのだが、前もって買ってよかったと改めて思った。
10:05、和歌山市を出る。大きな固定窓、リクライニングシート、車内設備の表示、文字ニュース、すべてが特急車両の雰囲気を醸し出している(3)。途中で降りるのがもったいないぐらいである。だが、サザンに乗るのが目的ではないから仕方がない。さっきと同じはずの景色が、なんだか違って見える。このまま、難波まで乗っていたいけれど…。10:50、堺到着。後ろ髪を引かれる思いで、列車を降りる。
堺→和泉中央
次の列車は、さっき泉大津で追い越した急行(おいおい)。すぐに階段を駆け下り、人の少ない西口から出る。そのまま引き返すと不自然なので、少し駅前を眺める。出島行きの市バス(大阪市バス)が見える。おっと、時間がない。また、改札に入り階段を駆け上がる。やっぱり、不自然だったか。
10:53発の難波行きの空港急行は満員だった。天国から地獄へといったところか。だが、乗車時間はわずか6分だから気にしない。10:59、天下茶屋着。ここから、泉北直通の準急に乗る。どうやら、南海は区間外乗車を認めているようなので(4)。余裕があるので、ぼーっとする。11:07、準急の泉北和泉中央行き(南海車はこのような表示をする)は、8000系。南海が現在の妙な色になる前の最後の新造車である。準急は、ここから先は堺東と以遠の各駅に停車する。つまり、和泉中央へ行くのならこの準急が一番早いことになる。便利なのか不便なのかよく分からない。中百舌鳥を過ぎると、高野線に挟まれながら潜っていく。高速鉄道というだけあって地下鉄なのか、などと思っているといきなりトンネルを出て、しかも高架線を走っている。あなどれない路線である。和泉中央まで延びた現在もやはり光明池での乗降は多い。光明池でほとんどの客が降りてしまった。駅が大きいだけに、その落差は涙ものである。と、路線ガイドはこれくらいにしておこう。和泉中央には、11:36到着。改札を出て、カードの裏を見るとなんと残額が100円しかない。高いぜ、高すぎるぜ、南海&泉北高速。
和泉中央→南巽
次は、11:42発の難波行きの準急に乗る。同じ列車かといえばそうではない。今度は、泉北高速の3000系である。難波でも、中百舌鳥でも5000系や7000系しか見ないものだから、もう消えてしまったと思っていた。それだけに、この再会は驚き半分、うれしさ半分といったところであった。難波まで移動するから、おそらく最後の乗車になるであろう3000系を満喫することができた(5)。12:17、難波着。当然、ここまで100円で来られるわけはないので、精算機を利用する。残額100円のレインボーカードと、2枚目に当たる5000円のコンパスカード(南海が発売するスルッとKANSAI対応カード。おかげで、マイチケットがなくなってしまった。)を投入する。南海でレインボーカードを使い、地下鉄に入ってコンパスカードを使うあたりに、筆者のひねくれを感じてほしい。なお、この乗り越し精算も計算のうちなのだ。
階段を下り、地下鉄のりばと書いてある方へと延々歩いて御堂筋線ののりばを横目に見て、近鉄難波駅の大きな看板に向かって階段を下り、近鉄駅の片隅にある地下鉄の改札口から入る(6)。これが、千日前線への乗り継ぎ方である。文章で書いてもうっとうしい乗り換えである。でも、筆者はこの乗り換えをしないと家に帰れないのだ。これが嫌なら、さっさと御堂筋線のりばから改札に入り、2番ホームを抜けて先頭寄りの階段を下りると、ほーら、そこには千日前線ホームが。
さて、12:26、難波を出る。千日前線の車両はどういうわけか、どれもこれも(在籍の17本すべて)VVVFインバータ制御の25系である。こんなびんぼー路線に、そんな高価な車両を入れる必要があるのか?安易に運賃に転嫁するんぢゃない。いかん、このままでは文句ばかりになってしまう。12:42、南巽到着。
南巽→コスモスクエア
当然、ここは折り返しに乗るわけだが、昭和52年以降に開業した大阪市の駅はほとんどコンコースが1つしかない(7)。だから、予想を外すと痛い目に遭う。4分折り返しでも気は抜けない。何とか、折り返して12:46、南巽を出る。いつも乗っているし、車両も変わりばえしないので、やっぱり寝る。13:05、阿波座着。ここで中央線に乗り換える。確か、中央線の連絡口は大阪港寄りだったはずだが、千日前線側の連絡口がどっちか憶えていない(地元のくせに)。多分、前だろう。という予想が外れ、中央線のりばの緑の看板を大分行きすぎて列車が止まった。あわてて、後ろの方へとホームを走る。それでも、なんとか13:10発のコスモスクエア行きに間に合った。大阪港の手前で、アナウンスが流れる。「…大阪港から先は、大阪港トランスポートシステム・テクノポート線です。ご注意下さい。」何にご注意すればよいのかを説明してくれれば言うことはないのだが。これより先は、210円いただきますとか(8)、具体的な説明がほしいものである。トンネルに入り、13:22、コスモスクエア(どういう意味なんだろう?)到着。
コスモスクエア→千里中央
ここは、さらにやっかいな駅である。ニュートラム(ニュートラムテクノポート線)ののりばは地下2階、中央線につながるテクノポート線ののりばは地下3階にある。つまり、地下3階から地上まで上がらなければならないのである。ちなみに、乗り換え用の中間改札は地下2階にある(9)。エスカレータがあるからまだいいようなものの、やはりつらい。しかも、観光客が多く思うように進めない。やっと、地上に到着。もう時間がない。戻らねば。それでも、スタンプだけは押してから改札口を抜ける。カードを改札機に通すと、お降りの際は精算機をご利用下さいという表示が出た。何だろうか。
13:26発、今度は近鉄7000系の生駒行きに乗る。この付近は、高潮の被害を避けるために、当時としては珍しく高架線で作られたと聞く(九条〜大阪港間)。じゃあ、どうして一番海に近いところに海底トンネルがあるんだ?と、悩んでいたら目の前に銀色の建物が(朝潮橋の手前)。大阪ドームにしてはえらく近いなと思ってよく見ると、扇町から引っ越してきた大阪プールだった。
13:41、本町で降りて、ここから御堂筋線に乗る。13:48本町発の千里中央行きはまたしても21系(21系〜25系はほぼ仕様が同じなので、みんなまとめて新20系シリーズという)。ここは、結構迷うところであるが、千里中央へ向かうことにした。この御堂筋線も、中津を出ると高架線になり、新淀川を渡る。なんだか、営団の東西線みたいだと思っているのは筆者だけだろうか(だって、地上区間手前の東陽町止まりもあるし)。別に、高潮の被害を避けるためではないようだ(そりゃそうだろう)。江坂を過ぎると、北急(正しくは、南北線)に入る。さすがに、ご注意下さいとは言わない。14:12、千里中央到着。さすがに人が多い。
さて、何気なく改札機を通ろうとすると、止められてしまった。改札機に、精算機をご利用下さいというメッセージが出た。確か、コスモスクエアでもこんな表示が出ていたな。よく分からないまま、精算機前の列に並ぶ。カードを機械に投入すると、精算額0円という謎の表示が出た。そして、さらには0円の精算券が発行されたのであった。しまった、もらえばよかった。しかも、カードのほうには精算という文字が出ていない。これは一体。
千里中央→三宮
14:18、千里中央発、精算機を利用して、トイレに行ってそれでもどうにか折り返し列車に乗ることができた。次に乗るのは、阪神梅田発14:40の特急。計算では、わずか3分しかない。だから、乗り継ぐためにはある程度の技が必要になる。梅田駅(御堂筋線)のホームの一番南の階段を上がると、大きなコンコースに出る。詳しくは書かないが、このコンコースの前方右手に阪神電車ののりばがある。他の位置からではおそらく間に合わないだろう。だから、わざわざ一番前(南側)まで移動し、階段に近いはずの席に座った。そして、梅田到着手前で席を立ち、ドアへ移動。14:37、梅田到着。階段を駆け上がり、改札を抜け、阪神のりばへの階段を下り、改札を入り、端ののりばに止まっている特急須磨浦公園行きに乗り込む。一目見て、山陽の5000系かとも思ったが、やっぱり阪神の9000系だった。だって、似てるから(ようするに、銀色では個性がないと言いたいのです)。
14:40、予定通り阪神梅田を出る。なぜか、地下線をしつこく走る。そうか、福島の踏切はなくなったんだ(10)。野田の手前でやっと地上に出る。特急はさすがに速いが、それでもカーブの多さは気になる。阪神は酔いやすいという定評があるが、それはこの高速コーナーのせいではないだろうか。地上だか地下だか分からない岩屋を通過し、地下線に入って薄暗い駅(春日野道)を過ぎて、15:09、阪神三宮到着。次に乗る阪急の特急まで時間があるので、2番ホームで一息つく。
三宮→宝塚
今度は、阪急三宮へ移動。しかし、両者の位置関係を完全に取り違えていたため、またしても三宮駅前で遭難する。いつになったら、この街を迷わずに歩けるのだろうか?ようやく阪急三宮にたどり着き、ホームに上がると梅田行きの急行が止まっている。思わず乗ろうとして、次の瞬間足が止まった。この急行は、西宮北口まで各駅に停まる。そして、途中の六甲で特急に追い越されるのである。あぶなかった。気を取り直して、特急を待つ列に並ぶ。今回のプランでは今津線を北上するが、前回は宝塚から下っていた。そのとき、一つ問題が発生したのである。今津線の沿線には阪神競馬場に近い仁川駅がある。前回は大阪杯の日だったが、それでも仁川のホームは客であふれ、普段は帰りにホームから眺めている、降車専用ホームで客を降ろす光景を、車内から見ることになったのである(11)。今度は大丈夫だろうか。今日は、よりによってGTの桜花賞がある(これで、筆者がいつ挑戦したか分かる人には分かったはず)。このために持ってきたラジオをつけて、様子をうかがう。
15:23、三宮を出る。始発ではないから座れない。ドアにもたれてラジオを聴く。本馬場入場が始まった(だから、なんなんだ?)。なぜか岡本に停まり(昼間だけなら我慢もできるが)、西宮北口には15:37着。2分で宝塚行きに乗り換える。またしても、今津線のりばから遠い階段を上がってしまい、あやうく乗り遅れそうになる。どうにか乗り込み、15:39、西宮北口を出る。またラジオをつけると、ファンファーレが終わりかけていた(♪…パーンパパパーンパンパーンパンパパパパパ…)。列車は、仁川へと近づいていく。心配しながら時計を見る。果たして、競馬の客をかわすことができるのだろうか。その一方で、スティンガーの出遅れに顔がゆるんでいたりするのであった(ファンの人ごめんなさい)。15:45、仁川に入る。どうやら、大混雑に巻き込まれずにすんだようだ(おめでとう、ユーイチ)。15:53、宝塚到着。
宝塚→山下
思わず、同じホームの反対側に止まっている急行に乗りそうになるが、改札を通らないといけないのであった。階段を下り、改札口へと急ぐ。駅を出ても仕方がないので、すぐさま戻る。15:59、急行梅田行きで宝塚を出る。今度は、神宝線グループで一番新しい8000系。たぶん、クロスシートはなかったと思う(眠たかったので確認していない)。宝塚線の急行は遅いという定評があるが、それはきっと石橋まで各停だからだろう。急行と名の付く列車が、20分近くも各駅に停まったら結構ストレスがたまるものである。
16:11、川西能勢口で各駅に停まる自称急行を降りる。この駅が地上の頃は、改札を出なければ乗り換えできなかったが、高架化された今では同じホームで乗り換えできる(宝塚方面行きのホームとは通路でつながっている)。便利な世の中になったものだ。ほどなく、折り返し日生中央行きの列車が入ってきた。
16:15、川西能勢口を出る。この能勢電鉄の車両にはなぜか外幌が付いている。しかも、全車両にである。そんな必要があるのかと思いつつも、安全への気配りを感じる、ということにしておこう。ところが、カーブを通る度にギーギーというイヤな音がする。実は、カーブが結構きついためにこの外幌がこすれてギーギー鳴るのである。見ると、やはり傷んで変色している。本当に導入してよかったんだろうか。さて、次のチェックポイント、山下が近づいてきた。実は、この列車が着いた1分後に日生中央発の列車が来る。その次は、10分ほど後に来る妙見口発の列車である。山下の改札口は、妙見口方面ののりばに近い。日生線のりばからは、離れているのである。やはり、次の妙見口発にするべきか。しかし、もしかしたら間に合うかも。
山下→十三
16:32、山下到着。ドアが開くと同時に飛び出し、階段を駆け下り、改札を抜けてすぐさま戻る。そして、ホームへ駆け上がると列車が止まっていた。行き先を確認し、列車へ向かうとドアは閉まろうとしていた(2・3番ホームはちょっと広いのである)。閉まりかけのドアをこじ開け(危ないからマネしないように)、どうにか16:33発の川西能勢口行きに間に合った。
16:50、川西能勢口着。これで、1本早くなった(宝塚線は10分サイクルのダイヤなのである)。16:52、これまた降りたホームの反対側に入ってきた急行梅田行きに乗る。今度こそは、急行らしい走りで、17:10、十三到着。なぜ、こんな中途半端な駅で降りるかというと…。
十三→(阪急バス)→梅田
もう一つのバス路線、阪急バスに乗るためである。冒頭で述べたように、阪急バスならどれでもいいわけではない。カードリーダーを積んでいるバスでなければならない。しかも、便数が多く他路線とのアクセスがよい区間という条件から、この十三〜梅田間(加島線・阪北線)を選んだのである。西宮はよく分からない、千里ニュータウンはちょっと疎い。異論はあるだろうが、筆者はそう判断した(何だ、消去法か)。十三ののりばが南側にあることは前回の挑戦で分かったので、あらかじめ前の車両に移動しておき、またしてもダッシュ。のはずが、人が多すぎてうまく進めない。やっと、バス通りに出てバス停を探す。阪北線ののりばがすぐ見つかったが、どうも来そうにない。やはり、便数で勝負の加島線となった(12)。探すこと数分、やっと見つけて待つ。道路がやたらと混んでいるので時刻表はあてにならないが、17:18、加島駅前発のバスがやって来た。
心配したとおり道路は混んでいたが、それでも割合スムーズに走ってくれた。この梅田(大阪駅前)〜加島駅前間は、阪急バス(18系統・豊中営業所加島出張所担当)の他に大阪市バス(幹線臨97号・中津営業所その他担当)も走っている。両者とも頻発しており、かなり利用が多い。東西線の立場はどうなるんだろう?17:27、梅田到着。市バスの停留所では大阪駅前(北口)となる。もっとも市バスの場合は、降車専用だが。それはともかく、すぐそばの階段を下りると、そこは御堂筋線梅田駅。しかも、ホームの北の端に出られるのである。これも計算のうちである。(ぱーぱー注1)
梅田→出町柳
大阪駅北口から御堂筋線に乗ると、北側の車両に乗ることになる。そして、次に乗る京阪電鉄の淀屋橋駅は、御堂筋線の北側出口と連絡しているのである。
さて、17:29、天王寺方面行きの電車に乗り(行き先は見ていないが、天王寺行きだろうが、新金岡行きだろうがかまわない)、17:31、淀屋橋到着。ここからが、最後の勝負である。ホームにあふれる客をかき分け、階段を上がり、迷うことなく右へと進み(学生時代は京阪特急で通学していたので、迷うはずがない)、きっぷ売り場よりも手前にある改札口へ向かい、身を乗り出すようにカードを改札機に投入する。印字は、1732。信じがたいが、これがゴールの出町柳駅の通過時刻と認められるのである。認定所要時間は、7時間と48分。というわけで、長かったラリーはついに終わった。わけではない。これから、出町柳の印字を受けなくては、本当のゴールにはならないのである。
17:45発の京都出町柳行き特急に乗るべく、乗車位置に並ぶ。どうして、関西ではターミナルに対して京都出町柳とか大阪梅田といった呼び方をするのだろうか(神戸三宮というのもある)。関東で、東京浅草とか横浜桜木町などという呼び方はまずしない。それどころか、どの地方でもそんな呼び方はしない。地域性だろうか(便利な言葉だ)。(ぱーぱー注2) やがて、列車が入ってきた。始発駅で、特急が入ってくると、こんなアナウンスが流れる。「特急は降りる方が済みますと、扉を閉め、今お並びの乗車位置へ入換を行います。(ほぼ原文通り)」入換などという専門用語を一般人にぶつける京阪はなんだか偉大だ。それよりも気になるのは、それを聞いていない観光客たちである。到着列車のドアが開くと、そそくさと乗り込み、車掌や駅員に追い出される人、乗り込んだ後でドアが閉まりパニックになる人、その後座席がひとりでに進行方向に向きを変え、さらに慌てる人。見ている分には楽しめるが、人の話はちゃんと聞いてほしいものである。目の前に止まった車両は、なんと2階建て(足元のダブルデッカー乗車位置が目安)。京阪特急は、8両編成でそのうち1両(5号車)だけダブルデッカーなのである。どうせ、終点まで寝るつもりなので、揺れの少なそうな1階席へと向かう。
17:45、淀屋橋を出発。18:33、出町柳到着(途中はどうなった、途中は?)。飽きるほど見た光景を今さら見ても仕方がないし、何より眠かったもので。出町柳の改札を通り、KH出町の印字を受ける。これで、やっと終わった。
戦いすんで日が暮れて(とっくに暮れてるって)
カードの残額はと見ると、たったの260円(墨染までしか行けない)。淀屋橋まで戻って、乗り越し精算で使い切ることにした。なぜ、使い切らなければならないかというと、ポイント通過の証拠として台紙に張って提出しなければならないからである。
帰りの特急(折り返しの18:46発大阪淀屋橋行き)の中でも、当然ながら寝ていた。シートの心地よさは相変わらずでとても満足できた。19:36、淀屋橋到着。半分眠ったまま、降車専用の0番出口(一番西側にある)を抜けて、あれ、地下鉄ののりばはどっちだっけ?
とりあえず、まとめ
1回目は、軽い気持ちで挑戦し、10時間以上もかかってしまった。そして、地下鉄の某駅駅長室(指定の記念品引き換え場所)へ台紙を持っていった。すると、駅員さんがちなみにですがと他の台紙をパラパラと見て、言った。「7時間台があるね。」なにー。というわけで、一転、本気で挑むことにしたのだが、お金と時間の関係でそう何度もできない。そこで、2度目のラリー参加で打ち切ることにしたのであった。ところで、この旅行の費用(交通費に限る)はいくらかかったか。まず、使用したカードが、2000円と5000円。難波から和歌山市までは別途890円。最後の出町柳〜淀屋橋の乗り越し分が、200円。実に、8000円近くかかっている。ちなみに、あとの移動は、どういうわけか定期券だったりする。この手のラリーというものは、たいていラリー用チケットとしてフリーきっぷが発売されるものである。ところが、このラリーではそんな便利なものはない。要するに、全部現金で旅行したことになるのである。そんな無茶な話がありますか?そうか、だから台紙を提出し、参加賞をくれるときの、駅員さんの対応がえらく丁寧だったのか。参加賞の記念品は、特製パスケース。8000円もするパスケースだから、大事にしよう。
一方の時間だが、7時間台を叩き出し、まあこれで何とかなるだろうと思っていた。しかし、そんな甘い考えを打ち砕く言葉を発したのはぱーぱー氏であった。
「6時間台出した人がいるそうですよ。」
なにーー。
だからといって、さらに挑戦すればもっと時間を詰めることができるかもしれない。今回のラリーでも、幾つかの改善すべき点はあった。でも、それではお金がいくらあっても足りない。まあ、いい勉強にはなったかな(あらゆる意味で)。
けっかはっぴょーー
応募締め切りから待つこと1ヶ月、ついに結果が判明した。で、まずは感想を述べよう。
参りました。(*_*)
参考までに、一位の行程を書いておく(無断で書いてよかったんだろうか)。なお下線部はチェックポイント、…は乗換を意味する。正解発表のポスターには、乗降駅しか書いてないから(カードの印字をそのまま写したのであろう)、適当に補足しておいた。地図とにらめっこしてみてね。
出町柳→(京阪)→四条…河原町→(阪急)→十三→南方…西中島南方→(大阪市・北急)→千里中央→(阪急バス)→豊中→(阪急)→川西能勢口→(能勢)→山下→川西能勢口→(阪急)→宝塚→西宮北口→阪急三宮…阪神三宮→(阪神)→阪神梅田…梅田→(大阪市)→大阪港→(OTS)→コスモスクエア→大阪港→(大阪市)→阿波座→南巽→日本橋→天下茶屋→(南海)→堺→和歌山市→(和歌山バス)→(和歌山バス那賀)→和歌山市→(南海)→新今宮→中百舌鳥→(泉北)→和泉中央
これで、所要時間は6時間56分。うーん、なるほどね。
いろいろと考察を加えてもいいのだが、言い訳がましくなりそうだからあまり書かない。ただ、大阪〜和歌山間の処理と、阪急バスは見事と言うほかない。実は、千里中央から豊中までは交通量の少ない休日ならばバスで10分程度しか掛からないのだ。ちなみに、賞品がもらえる最低の15位でも、7時間6分。次のラリーでは、必ず賞品をもらってやる。でも、日本1周早回りクイズで1度も正解したことないしなあ。ところで、次のスルッとKANSAI拡大時に、ラリーはあるんだろうか?1日じゃ終わらないと思うけど。(ぱーぱー注3)
註釈(オーシャンアローから、1999年5月現在):
- スルッとKANSAIネットワークは、最終的には25社局が加入する予定である。その他の加入予定の社局は、大阪モノレール、神戸電鉄、北神急行、山陽電鉄、神戸高速鉄道、神戸新交通(ポートライナー)、神戸市交通局(バス含む)、京都市交通局(バス含む)、伊丹市バス、尼崎市バス、阪急バス(残りの部分)、山陽電鉄バスである。でも、これで、に勝てるの?と思っていたら、2000年末頃に近鉄が参入予定。本当か?
- 特急券ではなく、座席指定券である。高野線の特急こうや・りんかん、空港線のラピートは特急だが、南海線の場合は一般車両の特急も走るから、特別車両に対して料金を科すのである。
- もちろん、トイレだって付いている。
- 急行や特急は新今宮にしか停まらないので、南海線と高野線の乗り換え案内は、新今宮到着前に行われる。
- 実は、3000系の前の100系も残っていたらしい(4月現在)。
- 実は、大阪の人間でもこの千日前線ののりばを見つけられない人がいる。なんてこった(沿線住民の悲痛な叫び)。
- 新深江〜南巽間が開業したのは、昭和56年12月のことである。
- OTS線の運賃は、均一の230円だが、地下鉄とは連絡割引(−20円)が適用される。大阪市の一日乗車券で利用するなら230円必要。
- タダ乗り防止の通過改札である。こんなものつけるぐらいなら、3セクにしなければいいのに。
- 阪神福島の踏切といえば、大阪市内の渋滞スポットとしてあまりにも有名であったが、地下化されてしまった。残るは、阪和線の南田辺以南の踏切だろうか。
- 理由は分からないが、最近は宝塚記念とアーリントンカップを必ず見に行く。
- 後で分かったのだが、阪北線はカード対応ではなかった。あぶなかった。
註釈(ぱーぱーから、1999年5月現在):
- JR大阪駅と阪急梅田、阪神梅田、さらに地下鉄御堂筋線梅田、四つ橋線西梅田、谷町線東梅田、そしてJR東西線北新地駅は隣接しており、それぞれ徒歩で連絡できるが、主に地下街を通るので迷子になりやすい。JRで京都方面から大阪駅にやってきた場合、阪急梅田、地下鉄梅田、東梅田は京都よりの出口が、阪神梅田、西梅田は神戸よりの出口が近い。北新地は・・・ どこからでても遠いに越したことはない。
- 鉄道評論家の川○氏の言葉を借りると、関西では私鉄が独自にターミナル駅を作って拠点にする傾向があるらしい。もっとも「横浜桜木町」はないんでないかい? 東横線はちゃんと「横浜」という駅があるのだから。
- 近鉄は青山町までがスルッとの区間になるみたい。青山町はもはや三重県。こうなってくると・・・
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