しまなみ海道横断の旅

最終更新日:2000/01/01 
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しまなみ海道図 しまなみ海道が開業して半年が過ぎた99年12月。フィーバーは去ったようだ。でもまだ渡ったことがない。是非とも渡ってみたい。しかも自転車で渡れるそうだ。是非とも自転車でクリアしてみたい。そんな一身でただただ私は「ムーンライト松山」に乗った。

松山の朝・・・ 雨だった。

松山駅に着いたムーンライト松山
松山駅、12月の西日本の朝は遅い・・・ もうすぐ8時だというのに。
松山市民の足 市内電車
松山駅からは路面電車で道後温泉へ。約20分ほど。1日乗車券もある。
道後温泉
道後温泉。ムーンライト松山後の朝風呂には最適・・・ なのだが、そんな人は皆無。なぜ?
23:25発のムーンライト松山・高知は6両編成。前より3両がムーンライト高知、高知行き、後ろより3両はムーンライト松山、松山行きであった。全車指定で、指定されたところに座る。
座席はいわゆる「ばたんこシート」でリクライニングはするものの腰を浮かすとバタン!!と戻ってくるタイプである。はっきりいって眠りにくい。となりでは223系1000番台車の快速電車が止まっている。こちらはリクライニング、向こうはただの転換クロスだが、向こうのほうが快適に見えるのは気のせいだけではないと思う。

0:00を回った新大阪で減灯。同時に車掌が改札に回ってくる。青春18きっぷに日付をいれてもらい、とりあえずこの1日はこのきっぷで過ごすことととなる。
暖房が程よく効いているのは、車掌のキメこまかな調整のせいだろうか? そのせいか意外とあっさりと寝ることができた。
岡山で小休止。新鮮な空気をすいに車外へ。12月も押し迫ってきた時期ではあるが、あまリ寒くはない。今年は暖冬だろう。

岡山を過ぎるととりあえずは瀬戸大橋通過を見たかったが、あっさりと眠ってしまった。気が付くとぼんやりと明るくなり始めており、海沿いを走っている。
終点の松山にはもうすぐ到着のアナウンスが入ってきた。

松山到着。松山はだった。(+_+)

とにかくまずは道後温泉で一風呂浴びるか。

朝風呂もまた楽し

松山は過去数度きたことがあるが、早朝に訪れるのは初めてである。伊予鉄の路面電車乗り場へ。ほどなく道後温泉行きの電車が入ってきた。てっきり「ムーンライト松山」からの乗客が乗ってくるもんだと思っていたが、乗客は旅行者は私一人。じゃあ、他の人は松山に着いたらどこにいくのだろうか?

地元客が乗ったりおりたりして淡々と進んでいく。が、朝8時頃だが、ラッシュというほどではない。路面電車1両に全員が座れるほどの混雑ぶりである。以前知り合いに「混雑」の定義を聞いたら「座れないこと」っていう答えが返ってきたが、この状態をみるとまんざら嘘でもなさそうだ。平行して走るクルマもとりたてて渋滞しているわけでもなく、地方都市の実態を垣間見た気がした。

さて、そうしているうちに乗客も減り道後温泉に到着。やや遅れ気味だったらしく、私がお金をだすのにモタモタしていると運ちゃんが
「さっさとだしてくれ!!」
と、怒り出したのはびっくり。伊予の人たちって、気が短いのだろうか?

道後温泉駅から徒歩5分。まだ開いていないアーケード街を抜けるとでてくる道後温泉本館は何度見ても歴史の重みというのものを感じさせてくれた。
とにかく一風呂浴びたいのでさっさと入る。
風呂は地元の人たちしかいなかった。しかもガラガラ。これはラッキーである。私は熱い湯が苦手な上に、風呂そのものにも弱いんだけど湯船に入って、上がって一息ついてを繰り返していくうちにリラックスしてくる。これは混んでいるときはなかなかできないもので、早朝の道後温泉はお買い得と思った。

あんまりのんびりもしていられないので9時前には風呂から上がり。そこからまたも路面電車で松山に戻った。

駅降りたときは雨が降っていたが今は晴れて暖かな日差しがふり注いでいる。今日もさわやかな一日になりそうだ。
もっとも12月末にしては秋のような天気はちょっとヘンなのであるが。

ターミナルへ

松山からは普通列車の伊予西条行きの人となる。1両ワンマン運転の7000系電車1両。駅弁を購入して車内で遅い朝ご飯と思っていたが、あえなく満席。
まあしばらくしたら空くだろうと思って乗り込む。

松山から1両編成の電車は発車した。1両の場合、加速がものすごく鋭く感じる。なんか後ろに引っ張られるような感じである。駅弁を手に持ちながら、最前部で前面展望を楽しむ。結構楽しい。が・・・

沿線に白い物を発見。
雪ぃ?

まだ京都では初雪すら降っていない。松山ではもう積もっていたのか。瀬戸内=晴れてばっかりという錯覚はちょっと考え直さないといけないな。
1両編成はたんたんと進む。最初は切れ味鋭い加速にびっくりしたが、慣れてしまった。でもなかなか座席は開かない。
座席が空いたのは下津につく10分前であった。クロスシートに座って駅弁をかきこむ。味は・・・よくわからなかったな・・・
下津駅下車。ここから、サンライズ糸山まで歩くことになる。

駅は無人駅。ワンマンカーの運転手に「青春18きっぷ」を見せて下車することになる。駅前広場に、「しまなみ海道まであと〜キロ)の標識が。(何キロだったっけ?2k半ぐらいだったような気がするが。)

駅前はただの駅前だった。どこにでもある田舎の駅という感じである。だが、「しまなみ海道」の看板がやっぱり観光地を主張する。
道はすべて舗装されていて歩くには問題ないんだけど、なんかいかにも生活道路然としていて、旅行者が歩くには違和感がある。ちょっと駅を抜けろとすぐあたりは田んぼ。さすが田舎(失礼)。でもかなたに巨大な建造物があるのが妙なコンスラストをかもし出している。
で、トラックが行き交う国道?に出た。これがどうもしまなみ海道に続く道らしい。
が、どうもなんか雰囲気が出てこない。歩道などの設備が未整備で、トラックやダンプがびゅんびゅん行き交う中を歩くわけだから、常にクルマに気をつけなくてはならない。どうもこのあたりのインフラ整備が遅れているような気がする。

が、次第に上り一辺倒になってきた。糸井サイクリングターミナル自身も結構な高さのところにあるので、ひたすら登ることになるのだ。冬にもかかわらず汗が出てきた。あ〜しんど。そしてひたすら登ったあとに海が見えるところに・・・・ 糸井サイクリングターミナルがあった。こんなところでばててはならんよ。でも夏場はここにいくまでにかなり汗びっしょりになりそう・・・

そこで小休止。目の前にしまなみ海道が広がる。これからここを通るんだなあと思うとなんか不思議な気分になった。
さて、ここで自転車を借りる。ママチャリ、サイクリング車、電動自転車とあるが、迷うことなくサイクリング車を選択。ママチャリではかなり厳しいだろう。もっとも荷物がリュックなのでできたのであるが。
保証金1000円+レンタサイクル代400円を払っていざ出発。もっとも乗り捨ての場合は保証金は帰ってこないけどね。
・・・とまあ、このあたりはヘラヘラしていたんだけど、今後、シャレにならないぐらいしんどいことが身をもって知ることになる。(笑)
スタート いよいよ、スタート。橋に上がるときはこのような坂のゆるやかな自転車専用道を通る。写真のようにループ線もある。ちなみにここは今治側の最初の取り付け部分。この時点は余裕しゃくしゃくなのだが・・・
休憩中に橋を望む 橋をひとつ渡って休憩。この時点では楽勝、楽勝と思っていたが、橋の上り降りをこれから先何度もしなければならないと思うと・・・

いよいよ縦断・・・

さて、いよいよ横断となる。でも自転車乗るときちょっと躊躇。というのも、しまなみ海道は自転車を借りた「サンライズ糸山」のはるか上を走っている。え〜、ここまで登るの〜と、少々意気消沈したのもつかのま、ほどなく走ると自転車専用道があった。自転車で坂が上りやすいように、ループ状に坂を登っていくこととなる。
なんだかレインボーブリッジに渡る前の「ゆりかもめ」のようだ。(?)(「ゆりかもめ」はレインボーブリッジに差し掛かる前に急な勾配を登るためにループ線になっている。

これならばラクチン、ラクチン♪
鼻歌交じりにサイクリングを楽しめる。途中で降りたりして景色をとったりすることもできる。
そしていよいよつり橋へ。シーズンオフのしまなみ海道はなんともさびしいものだった。歩道や自転車道には人影はなく、車道もそんなに多くはない。しかも観光とおぼしき車はあんまりなく、地元の足として機能しているようだ。国家事業プロジェクトも地元の足だけではなんかもの足りない気もするけどね。

で、つり橋をわたり終えると、島の一般道路にでることになる。つまり、いったん坂を降りていくわけだ。坂を降りるのは非常に爽快。瀬戸内海の海を見ながら徐々に降りていくことになる。ところどころでブレーキをかけながら、颯爽と舞い降りてゆく。自然の風を切るこの快感が自転車の最大の醍醐味だろう。対向する自転車は皆無なので遠慮なくとばせるのもいい。(シーズンはそんなことすると事故のもとだけどネ・・・)
ところどころノンブレーキングで豪快に降りていく。(といっても結構急カーブがあるので出しすぎは禁物)が・・・ ちょっと考えた。

このアップダウンは何回続けんといかんのだ?

つり橋を渡る度にこの40メートルはあろうかというつり橋のアップダウンを繰り返さなくてはならんのだ。そう考えるとぞっとしてきた。

それともう一つ、しまなみ海道のスケールを甘く見すぎていた(苦笑)。島は山がちで、中には山越えも伴う場合もある。自転車はこの点は非常に不利だ。舗装されているとはいえ、島内の距離が結構ある。橋と橋との間は直線距離ではさほどではないものの、自転車の場合は島内は地元の道を通るから、どうしても海岸線にそって迂回したり、山越えをしたりしてかなりの距離を走らないといけない。
これは非常にうかつであった。最初は快調に飛ばしていたものの、2つほど渡し終えたときには笑顔はすでに消え、3つ目を渡り終えたころには鬼のような形相になってきた。

いかん、これはちょっと休まないと。

さすがにばててきたので小休止することになった。ジュースを飲んで息を整える。こんなにけっこうしんどいものとは思わなかった。(単に私の体力がないだけ?)
また、つり橋に上がる自転車道路にもいろいろあって、それこそゆるやかながら長い距離をかけて登るものや、距離はさほどでもないが勾配がきついものなどいろいろである。一応5時間で横断する予定だが、本気でいかないと5時間で横断はかなり厳しい気がしてきた。
沿道には観光農園なんかもあるがとても覗く気にはなれない。だんだんと自転車のロードレースをしている気分になってきた・・・(笑)
何をって? 5時間という壁さ!!(苦笑)

ところで、レンタサイクルは尾道まで乗れるわけではない。広島、愛媛県境で乗り換えないといけないのだ。このあたりが非常に不便なところ。保証料も別途必要だからレンタサイクル料金は1000+1000+400+400円で合計2,800円!! あ、バスより高い・・・(爆笑)
(ただし、2000年4月1日からは電動機付自転車を除き、通しで乗れるようになった。)
これに加えて橋を通るたびに50〜100円の通行料がかかるから、チリも積もれば・・・ の感覚で結構な額になる。結局、「りーずなぶるに」移動することはかなわなかったが(笑)、確実に脚力がついたような気がした。(でも帰宅後数日は筋肉痛にさいなまれたけど。(爆笑) )

・・・・

なんか沿線の情報がないなあ〜

そりゃあそうだ、私はしまなみ海道を自転車で走破するだけで精一杯だから。ゆっくりと周りの景色をみるゆとりなんて全然なかったんだもん。(笑)
こうして、なんだか沿線の実態はわかずにしまなみ海道を突っ走ってしまったことになる。感想は?

あ〜しんど・・・(それかい!!)


でもしまなみ海道はスケールが大きいなあ〜

瀬戸大橋や明石海峡大橋と同列に考えるわけにはいかないのである。

レンタサイクルレンタサイクルを記念撮影(爆)。 もっともこの時点でもはやゆとりはなくなりつつあるのだが。
橋の高さ橋の高さを実感できる1枚。橋を渡るたびにこの高さを上り降りしないといけないと思うとゾッとする。もっとも、ここから先はもはやゆとりはなく、写真どころではなくなっていたが。(笑)

尾道ぃ〜から直接帰る

ほんとはさっさと自転車で横断して、残った時間で尾道観光をする予定だった・・・ が、尾道到着時で夕方の5時手前。とてもじゃないがこれから観光できるような時間ではない。(T_T)

尾道17:25発の岡山行きに乗る。この列車はスーパー115系と呼ばれる車内が転換クロスシートに化けた改造車であった。
これは非常にありがたかった。というのも足が棒のようになっていたからだ。2人がけの転換クロスシートに腰掛けると足元が広いので思う存分足を広げられる。そこそこの乗車率だったが、福山で結構乗ってきた。が、東京や大阪でいう「ラッシュ」とは程遠い。適当な混雑のまま岡山に到着。もっともそのまま姫路行きに化けるのでそのまま車内とどまる。
岡山からはかなりの乗客が乗ってきた。もっとも旅行者もけっこういる。青春18客とみた。もっとも尾道方面からの通し客ですでに満席で彼らは姫路まで立ちん棒になってしまうのだが(笑)。こういうのはあらかじめ知っていると知らないではかなり差がでるもんだ。特に足が棒になっている状況では直通は非常にありがたかった。

超満員の乗客を乗せて(半分は青春18客とみた)出発。やはり遅延が発生しがちである。そらそうだ、夕ラッシュ時に旅行者が多数占拠しているのだから。スーパー115系は普通の115系に比べると定員が少ないのが問題で、座ると天国立つと地獄の構図は姫路まで続いた。(だって、乗り心地はかぼちゃ電車115系と同じだからね)。

結局姫路は3分延着。本来ならば0分接続で新快速に乗り継げるが、接続の新快速は乗り換え客を乗せるとそそくさと出て行ってしまった。姫路発で3分延発。これから遅れが拡大するのはほぼ間違いなさそう。(笑)

私は新快速を一本待った。というのも姫路には忘れてはならない「中華そば」があるからだ。まねき食品が発売して50年。その名は全国に知られるようになったが、姫路に来るとなぜか頼んでしまう。(笑)あのうどんだしに中華麺という独特のスタイルとその味に引き寄せられるからだろう。鉄道ファンでもここの駅そば?はかなり人気は高い。

で、新快速に乗る。221系8両。で、今日は12/24。何の日でしょうか?そう、

神戸ルミナリエ!!

三ノ宮駅には大量の乗客が並んでいた。乗り切れるのか? おい。
が、なんとか乗客を押し込んで出発。今まで自分の隣の席は空席だったが、三ノ宮で当然のことながら埋まる。が隣に座ったのはなんと山姥!!・・・もといガングロ(←死語?)

京都まで耐久の1時間だったことは言うまでもない・・・

感想

正直いって、日帰りでしまなみ海道自転車横断はある意味無謀であった。(笑)
尾道あたりで一泊するのが正解のようだ。尾道は過去2度訪れているが、また行きたいなと思っていたので今回の事実上の素通りは非常に残念。青春18きっぷ利用の弊害がでたといえばそれまでだが・・・
今度はじっくりしまなみ海道をめぐってみたいものである。

ただ、確実にいえるのは体力の低下を身をもって感じたこと・・・ な、情けなや・・・



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