北近畿まわり

最終更新日:2001/10/20 
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今回の旅行コース
平成11年10月に舞鶴線が電化された。その電化後の舞鶴線の様子とついでに城崎の温泉療養(本来の目的はこっち)ということで「鉄道の日記念西日本1日乗り放題きっぷで出かけた。
「鉄道の日記念西日本1日乗り放題きっぷ」とはJR西日本が発売していた、JR西日本鉄道線普通、快速列車、宮島航路に1日乗り放題のきっぷで発売額は3,000円である。1枚単位での発売ということで結構使いやすいものである。



雨降り(京都〜近江今津〜敦賀)

今回は時刻表を持ち合わせていない。理由はお金がもったいないからだ。たかだか数百円なのになんて小市民だろう。でも時刻表そのものは駅にある。午前7時、とりあえず作戦を練るためにみどりの窓口で時刻表をめくる。
現在午前7時。湖西線近江今津行きがある。近江今津から敦賀行きに接続している。

それだけ確認するととりあえず京都駅3番ホーム(湖西線乗り場)に向かった。

京都から舞鶴方面は普通山陰線園部、綾部と回って舞鶴に向かうのだが今回はちょっとひねくれて湖西線経由で敦賀、小浜経由で舞鶴に向かうことにした。こういった回り道ができるのはフリーきっぷの強みである。
というわけで京都駅3番線から湖西線近江今津行きに乗った。117系トップナンバー編成である。車内は学生やビジネスマンでほぼ埋まっている。ラッシュとは反対方向なのでがらがら・・・ と思いきや、結構乗っている。まあ、終点までには空くだろう・・・ と思いきや、学生はともかくビジネスマンの大半は近江今津まで乗りとおしてしまった。今津町に何かあるのだろうか。

湖西線は琵琶湖の見えない東海道線とは異なり、琵琶湖の西岸を走る湖西線は全線高架であることもあり、琵琶湖が良く見える。特に小野〜志賀間や北小松〜近江高島間はとりわけ間近でよく見える。琵琶湖は日本一大きな湖なので海と間違えそうだが、対岸がかすかに見える。また、波があまり立たない、ということもあって琵琶湖はウインドサーフィンのメッカでもあったりする。もっとも地元だから別段感動はないけど、初めて琵琶湖を見る人はその大きさに驚くらしい。

近江今津に到着。今津町の中心地である。「鳥人間コンテスト」の開催地彦根の対岸にあたる。(つまり挑戦者はこっちめがけて飛んでくるわけだ)
ほぼ満席のまま今津に到着。隣のホームには敦賀行き普通電車-419系電車がスタンバイ。もと583系寝台電車のなれのはてである。さっきの今津行きからの乗り換え客はわずか。ほとんどが今津で下車したこととなる。そんなガラガラの3両編成は定刻に今津を出発した。今津を出るとさっそく検札。周りをみても同じく乗り放題きっぷを使用している人がいる。
近江今津を出ると琵琶湖はほとんど見えない。退屈な行程である。カタカナ駅のマキノを出ると。トンネル。永原を出てもトンネル。トンネルを出ると・・・ あり、窓ガラスがぬれている。雨降っているのか?

今回面倒なので傘をもってきていない。

どうもそれが今回裏目にでそうだ。

敦賀に到着。雨である。駅構内はZARDの「MIND GAME」が流れていた。駅構内でポップスを流すのは珍しい。小浜線は1番乗り場である。接続は約30分弱だ。ラッキーである。

419系と117系
手前が寝台電車改造の419系、奥が117系。山陰線でこれがあたるとラッキー♪ (近江今津)



ボロ気動車キハ58系
旧式気動車の代表ともいえるキハ58系。小浜色(敦賀)







原発の影響で・・・(敦賀〜東舞鶴〜綾部〜福知山〜玄武洞)


敦賀でぼーとしていると案内放送が流れてきた。

「まもなく3番線に福井、長浜行きははいりま〜す。」

ふ〜ん。・・・・  何?

福井、長浜?
ここは敦賀、福井〜長浜間の中間駅だ。なんだその行き先?

タネを明かすと、やってきたのは長浜行きの6両である。うち、後ろ3両を切り離して折り返し福井行きになるのだ。タネは簡単なこととはいえ、最初聞いたときはびっくりした。

その後、われらが小浜線東舞鶴行き快速がやってきた。99年10月改正前は急行「わかさ」だったやつだ。偶然とはいえ、快速に格下げされなかったらフリーきっぷでは乗車できなかったところだ。危なかった。

列車は2両のワンマン運転。定刻に敦賀を通過する大阪ゆき「サンダーバード」と同時に発車した。先行するサンダーバードを追いかけて、キハ58、28のボロ気動車2両が必死に追いかける。そして、あっというまにサンダーバードを追い抜いてしまった。なんともはや・・・まさかキハ58が681系を追い抜くシーンを見られるとは思ってもみなかった。

小浜線はローカル線である。ダイヤを見ても、車両のボロさをみても立派にローカル線である。沿線もローカル風景・・・といいたいところだがちょっと違う。
道路や学校などがやたら立派なのである。そう、ここは全国でも有名な原発銀座である。
この立派な施設等はすべて原発マネーによるものだろう。道路と併走するとところどころに「高浜原燃」とか、物騒(でもないか・・・)な標識があちこちに立っている。特に、東海村の放射能漏れ事故を起こしたばっかりに最近では住民の不安も高まっているのではないだろうか?

列車はガラガラである。よくこんな列車を急行で今まで走らせていたものだ。快速になって大して乗客が増えたとは思えないが、ワンマン化で合理化されたのもなるほどうなずける。

雨は一向にやむ気配はない。対向する列車はキハ58、28ばかりで、キハ40系列は見られない。そんな中、小浜を出発すると、ついに待望の海が見えてきた。が、雨のせいであまり美しくない。このあたりはリアス式海岸なのであまり海は見えないのだが、夏は海水浴でにぎわう若狭高浜や若狭和田付近では間近で海が見えた。海水浴もいいものだと思うものの、近くに原発の看板を見るとぞっとしない。(別に反原発というつもりではないのだが。)

雨で景色が半減したので気が滅入ってきた。松尾寺着。ここはもう京都府舞鶴市である。小浜線は単線で、松尾寺は対向列車と交換するのだが、普通は左側通行のはずなのにこの駅ではなぜか右側通行である。これは国鉄時代からずっとそうなので理由はわからない。対向した列車はなんともう小浜線から絶滅したかと思ったキハ53であった。そして東舞鶴着。

さてさて、東舞鶴は何度か来たことがあるのだが、あまりの変わりように愕然とした。なんとホーム1本乗り場2本の単純な高架駅になっているのである。これにはびっくり。これではターミナルというよりただの郊外の駅ではないか。そんな中、私は次の列車を確かめた。約20分接続で綾部行き快速に接続する。案外待たずにすみそうだ。今回は時刻表を持たずにきたから(しかも計画表を作らないで)ちょっと不安な部分もある。

やってきたのは・・・ おまたせしました。「エセスーパー115系」こと115系N40改造車2連である。形式は興味ないのでよくみてないけどたぶん改番されているだろう。この車両はかぼちゃ電車115系を改造したもので、塗装はJR西日本標準色で2両中1両は先頭車改造車である。その顔は・・・ 写真を見ていただきたい。内装は全くといっていいほど変わらず・・・ 車椅子スペースとトイレが新設されたぐらいで、あとは何も変わっていない。「エセ」なのはここである。京阪神や広島、岡山の改造車は転換クロスシート化されているのに、この車両はもとのまま・・・ ローカル線はやっぱ冷遇されているのだろうか?ただ、新車のかおりだけはしていた。

とまあ、文句たらたらと乗車したのであるが、スピード感はやっぱり電車。今まで旧式の気動車に乗っていたのでかなり飛ばしているに感じた。ただ、線路の強化がされていないのかゆれることゆれること・・・
西舞鶴に着く。ここは地平駅だがやっぱし駅は改築されている。舞鶴線電化にあたっては車両以外はすべて地方自治体の負担なのでよっぽど電化にカネと期待をかけているのだろう。

西舞鶴発車、ここから綾部までノンストップである。

とにかくとばす。

とにかくゆれる。

空いていたからよかったものの、混んでいたら大変だろうなあ・・・そんなこと考えているうちに綾部に着いた。

綾部駅は橋上駅舎に変わっていた。なんだかイメージが・・・すっきりしたのはいいが、東舞鶴、西舞鶴とともになんだか郊外の一駅のような感じがした。(いや、別にローカル風がいいってわけではないんだけど・・・)
綾部ではやはり福知山行きに20分ほど待ち時間がある。その間に駅そばを食べた。駅弁もあったけどそれほどおなかがすいていなかったので・・・(そのときはね)

やってきた福知山ゆきはまたもや「エセスーパー115系」であった。(^^ゞ

福知山に着いた。さて次の列車は・・・ と思っていたら、

「城崎ゆきにご乗車のお客様、向かいの電車にご乗車ください〜 すぐに発車しま〜す」

おいおい。

あわてて飛び乗る。直後に扉が閉まった。(あとで調べたらなんと1分接続! この接続のよさはめずらしい)113系800番台車。ボロい電車である。
福知山を発車するとゆれることゆれること。この区間は何度も通っているのでわかってはいるもののやっぱりすごい。しかも単線で1時間に2〜3本走っているのに駅間距離が10キロぐらい離れている区間もあり、結果、対向待ち合わせも多くなるし、今日は対向列車が遅れたのでこちらも遅れが発生してしまった。

和田山着。おなかがすいてきた。やっぱ駅そばでは足りない。
てなわけで駅弁を購入。「但馬の里和牛弁当」(1,050円)。個人的にはネーミングセンスがふざけているとしか思えない「モ〜牛牛づめ」(1,350円)が気になったが、売り切れていたのでこちらにした。文字通り但馬牛を使用していて、本物である証拠に冷えても肉がやわらかい。(安物は冷えると硬くなる。)白い油が浮いているがこれは上質の肉の証拠らしい。解説には松阪牛や近江牛なども但馬がルーツらしい。
ただ、駅弁はやっぱり高いなあ〜と思う。ボリュームはほか弁と同じなのに値段は倍。これでは駅弁は高いといわれるわけだ・・・

豊岡を過ぎると川沿いを走る。そして玄武洞着。列車の待ち合わせでしばらく停車。窓の外を見る。観光バスが1台駅のすぐ近くの渡船乗り場にはいってきた。っということは渡船が出るってこと?

そのとき、何も考えずに列車から降りていた。

N115系舞鶴仕様-その1
こちらから見ると色こそちがえ普通の115系に見えるが・・・

N115系山陰仕様-その2
こちらはなんともいえない顔をしている・・・




但馬の里和牛弁当
但馬の里和牛弁当、暗くてごめんなさい・・・



玄武洞見学(玄武洞〜城崎)


何も考えていないとはいえ、時刻表をもたぬ身、次の列車はきっちり見ておく。でないととんでもないことになるからである。それからとにかく渡船乗り場に走り、往復運賃200円を払って団体客の中にとびこむ。渡船は3分ほどで対岸についた。

対岸の渡船乗り場はお土産屋さんになっている。雨が降っていたのでそこで観念して傘を購入。ついでにフイルムが心細いのでフイルムも購入。そして玄武洞公園に向かった。

誤解のないようにいうが、玄武洞は秋芳洞のように洞窟の中に入れるわけではない。公園の中に洞窟の入口があるだけのものだ。だから秋芳洞みたいなイメージをもつとすごく期待はずれになる。これは公園内の洞窟の入口を見るのが正解なのである。玄武、朱雀、青龍など中国の故事?にちなんだ洞窟が次々と出てくる。一通り眺めて自然のすばらしさ?を再体験しつつ、もとの乗船場にもどってきた。この間約40分。観光バスが結構きていたが雨のせいか、お土産屋でとどまる人が多かったようで公園には人はまばらだった。

渡船乗り場ではたった今舟が出ていったところであった。 うげげっ と思ったら船頭さんが私の姿を認め引き返してくる。で、とりあえず船着場まで近づくと

「飛び乗れ!!」

は〜い。

てなわけで、小走りして飛び乗ろうとする。すると、

ずるっ!! ビッタ〜ン!!

雨でぬれたコケにとられて見事に転んでしまった。大勢の前でなかったからいいか。乗客は私を含めて3人。3分で玄武洞駅前に到着した。渡船乗り場には野菜の無人販売所などがあり、ふだんならばトマトなどを買って、その場で食べるのだが今回はパス。雨のせいかそんな気分でない。

玄武洞駅ではまだ列車まで時間があったのでバスで城崎に向かうこととした。田舎のバスだが30分に1本と結構ある。ただ、田舎のバスは早着するのが定説なので10分前についてしばらく待つ。

こない。定刻なのだろうか?

定時。こないんですけど。

定時から5分経過。お〜いまさかもうすでにいっちゃったのかあ〜

定時から10分経過。やっときた。道は空いていたのに・・・(←心境の変化、笑)

バスは空いていた。が各停留所に停車してこまめに乗客を拾ってゆく。しばらくすると城崎駅が見えてきた。が通り過ぎる。?と思うと

「次は地蔵湯公民館前」

駅よりこっちのほうが温泉街に近い。迷わずバスから降りた。降りたのはいいけど・・・ 帰りの列車はあ〜? (時刻表もっていないのに)
そんな単純なことに気づくのはなんと風呂から上がってからである。




玄武洞渡船
玄武洞渡船、対岸まで100円


白虎洞
玄武洞のひとつ、白虎洞。自然の中に埋もれている・・・



城之崎にて(城崎〜福知山)

城崎にはいくつかの外湯があるのは有名である。地蔵湯、鴻の湯、一の湯、まんだら湯などあるが一番人気はなんといっても鴻の湯。庭園風呂があまりにも有名だが、今回は柳湯にした。温泉サウナがあることで有名である。

入浴料は300円。入ると誰もいない。なんと貸切である。平日の昼間とはいえこれには驚いた。浴槽はさほど広くはないものの1人きりだったら広すぎる(あたりまえ。)とにかく温泉につかってサウナに入る。「温泉サウナ」の名のとおり、サウナ内は天井から温泉と思われるのが霧状に噴霧しているほか、ほのかに木の香がする。ただ、水風呂がないのでサウナに入って水浴びして、サウナに入って水浴びして・・・ それを繰り返していくうちに汗がとめどなく流れる。健康のあかしである。

とまあ、5回ぐらい繰り返すとさすがにくたびれてきたので寝る。風呂場で? といわれそうだが、誰もいないし気持ちいい。途中で誰か入ってきたけどおかまいなしに寝る。20分ぐらいするとむくっと起き上がってもう一度サウナへ。最後は浴槽にゆっくり使ってふろから上がった。

風呂から上がってかけつけ一杯といきたいところだが、浴場のロビーには公衆浴場にはソフトドリンクしかおいていない。ちょっとがっかりしつつジュースを飲む。飲む目線の先に時刻表が・・・

「あっ」

忘れてた。帰りの時刻である。よく思い出したものだ。特急使えない分かなり不利なので早めに城崎を出ないとまずいはずだ。とにかく時間を確認してとりあえず鴻の湯に向かった。

鴻の湯はさっきも言ったとおり庭園風呂が有名である。が、この日は雨で庭園風呂には人影は皆無。せっかくここまできたからには入らなきゃ、とばかりに庭園風呂に向かう。雨が冷たい。湯に入ると案外気にならないがやっぱそとに出ると寒い。一度吹雪の日に入ったことがあるが、やっぱりさっさと引き上げたことがある。風呂に入ってカゼひいたではしゃれにならない。今回もそそくさと引き上げた。

さきの柳湯で確認したとおり、城崎駅にいくと福知山行きがすでに入線していた。ボロの113系ではなく、朝乗った117系である。113と117では乗り心地が天と地ほど違う。線路状態が悪いのはいっしょだが、ゆれ方がおおらかで眠りを誘う。そんな中、豊岡に停車。ここで30分の大休止。いまどき珍しい長時間停車である。
ここで駅弁を購入。おきまりのかに寿司(980円)である。オーソドックスなかにちらしであるが、味はまあまあ。というかちらし寿司にすると味が均一化するようで駅によってあまり味に差はなさそうだ。

豊岡出発。もうあたりはすでに暗くなっている。景色が望めない、駅弁食べておなかはいっぱい。ということで、眠くなってきた。寝る。

zzzzz・・・

気が付くと福知山はもう手前。あらためて117系のすばらしさを再認識することとなる。




柳湯
城崎の外湯のひとつ、柳湯。サウナがある。





かにずし
豊岡駅の駅弁、かにずし。山陰にはどこにでもあるなあ。



最後はのんびりと(福知山〜京都)

最後の列車となる京都行きは数分の接続でまっていた。2両のワンマンカーである。ちょうど帰宅ラッシュの時間帯だが、車内はすいている。いつもこんなものなんだろうか?
電車はかぼちゃ電車である113系。さっきの117系から比べるとボロさは否めない。自分はやることがない上に、さっきたっぷり眠ってしまったので寝る気もおきない。てなわけでクロスワードパズルをといてすごす。クロスワードはこういうときはうってつけの遊びだ。自分はこういうパズルが非常に強いので結構入ってしまう。ないときは手近な本屋で雑誌を購入するぐらいだ。

しばらくといていると園部駅に着いた。ここで4両増結して6両編成となる。車内は相変わらずガラガラである。また、ここから飛躍的に本数が増えるので単線の山陰線ではどうしても退避や交換が増えてしまう。なぜかこちらが待って対向列車を待つケースが多く、こちらはのんびりしたものである。対向列車は対照的に通勤客で満員である。
こうしていくうちに列車は京都に到着。長かったようで短かった1日が終わった。


今回は1日で結構乗った気がするが実はさほど乗っていない。特急に乗ればさほどの距離ではないが普通列車になると1日でも大旅行になってしまう。これだから普通列車の旅行は止められない。地域とのふれあいがどうのこうの言っているけど、単純に乗るのが好きなんだなあと思った1日でもあった。

あと、時刻表なしでもなんとかなったが、正直ヒヤっとさせる部分があったのは事実である。あらかじめその路線のダイヤを知っているからこそこんな芸当ができるのであって、何もわからなかったら失敗して列車が途中でなくなってしまうのがオチである。これからは時刻表を持っていくことにしよう。数百円で安心が得られるのならば。あと、まさかと思うけどこれをマネして時刻表なしの気まぐれ旅行をしないほうがいいと思う。うん。




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