トピックス1-近郊区間大回り旅行

最終更新日:1999/05/24(2004/06/20、2005/01/04制度改定により修正) 
〜東京、大阪、福岡近辺の方で、1日中列車に乗ってみたくありませんか?〜     >>>トップ   >トピックス
大回り乗車とはなんぞや?

大回り乗車とは、東京、大阪、新潟、福岡地区でとある鉄道規則を利用した旅行のことです。
その規則とは、
「大都市近郊区間内相互発着の普通乗車券及び普通回数乗車券(併用となるものを含む。)所持する旅客は、その区間内においては、その乗車券の券面に表示された経路にかかわらず、同区間内の他の経路を選択して乗車することができる。」(旅客営業規則第157条3項)
との規則です。

つまり、「特定の範囲内でおいて、A駅からB駅に行くとき、C駅経由で運賃計算するけど、D駅経由でB駅に向かってもかまわない。」(図1)という規則です。
大回り乗車の規則 だから、東京から上野に行くのに秋葉原経由のきっぷで、新橋、新宿、大塚と回って上野に行くことも可能なのです。

この考え方を拡張してみましょう。

さらに遠回りするとして、東京から上野に行くのに、千葉、成田、我孫子、日暮里経由もとれます。さらに遠回りにすると・・・   そうですね。これが大回り乗車と一般的に呼ばれるものなのです。

大都市近郊区間について

大都市近郊区間とは、東京、大阪、新潟、福岡の以下の範囲をさします。大回り乗車はこの大都市近郊区間内を移動するときのみ適用されます。一部区間でも範囲を飛び出したりすることはできません。

東京近郊区間(2004年10月16日より)

山手線、京浜東北線、埼京線、川越線、横浜線、南武線、鶴見線、横須賀線、武蔵野線、京葉線、青梅線、五日市線、東金線、成田線、高崎線、両毛線、水戸線、八高線、伊東線の全線
東海道線(東京〜熱海)
中央線(東京〜韮崎)
東北線(上野〜高崎)
上越線(高崎〜渋川)
常磐線(上野〜日立)
総武線(三鷹〜千葉、東京〜佐倉)
内房線(千葉〜君津)
外房線(千葉〜大原)

大阪近郊区間

大阪環状線、奈良線、桜井線、片町線、阪和線、関西空港線、桜島線、東西線、湖西線、加古川線、和歌山線、柘植線全線
東海道・山陽線(米原〜相生)
関西線(柘植〜JR難波)
北陸線(米原〜近江塩津)
山陰線(京都〜園部)
福知山線(尼崎〜谷川)
赤穂線(相生〜播州赤穂)
東海道新幹線(米原〜新大阪)

福岡近郊区間

筑豊線、後藤寺線、香椎線、篠栗線全線
鹿児島線(門司港〜鳥栖)
日豊本線(小倉〜行橋)
日田彦山線(城野〜今山)
山陽新幹線(博多〜博多南)

新潟近郊区間(2004年11月27日より)

信越線(東三条〜新潟)
白新線、弥彦線全線
羽越線(新津〜新発田)
越後線(新潟〜吉田)
東京近郊区間 大阪近郊区間 福岡近郊区間 新潟近郊区間
利用にあたっての注意点

こういうことから合法的に可能な「大回り乗車」ですが、注意点もあります。
途中下車できません
旅行途中で改札の外にでることを「途中下車」となりますが、できません。万が一改札の外に出る場合は乗車駅からの運賃を取られます。

有効期間は1日
大都市近郊区間内で動き回る場合、有効期間は1日です。その日のうちに旅行をすませましょう。

経路がぶつかってはいけない
乗車駅から下車駅まではいわゆる「一筆書き」でないといけません。つまり、同じ駅は2度と通ってはいけないのです。

東京から舞浜までのきっぷで、山手線一周して東京駅にもどり、そこから舞浜にいくことはできません。この場合、東京駅を2度とおるのでダメです。
有効期間は1日
大都市近郊区間内で動き回る場合、有効期間は1日です。その日のうちに旅行をすませましょう。



ポイント

青春18きっぷを上回るインパクトをもつこの手法。規則自体は昔からあったので、鉄道ファンにはよく知られている「大回り旅行」ですが、これが一般に知られるようになったのは、平成10年12月に大阪大都市近郊区間が拡大された時、新聞でこの「大回り旅行」が大々的に報じられたことにあります。当事者のJR西日本は苦い顔をしていましたが、合法的である以上「ダメ」というわけにもいかず。現在に至っています。

平成11年6月1日から、東京大都市近郊区間も拡大されました。これにより、首都圏でも超大回り旅行が出来るようになります。試算では、130円きっぷで750キロ動き回ることができるそうですが、1日で回るのは無理とのこと、いずれ1日で回れる最長距離が発券されるでしょうが、やっぱりJR東日本はいい顔しないでしょう。さらに2004年10月のSuicaグリーン開始と同時にエリアが広がっています。

さて、この大回り旅行ですが、かならず行程表を持参しましょう。検札に回ってきた際、「大回りです」といって同時に行程表を差し出せば車掌は文句は言わないと思います。逆にもっていないと、不正乗車の口実ともとられる可能性もあります。注意しましょう。また、関西圏では一般的になってしまったので、しらないJRの係員はいないと思いますが、、首都圏、福岡圏ではこのルールをしらない車掌にでくわす可能性があります。こういうときは弱気にならずに落ち着いて、この規則について説明しましょう。「捨てゼリフ」を言う可能性もありますが、たいていはこれで通るはずです。

重要なのは食事情。改札の外に出られないので、場合によっては飲まず食わずになってしまいます。非常食は常に持参すべきでしょう。もっとも、普通の旅行でも非常食は持参すべきですが。



実践例

以下は、大阪大都市近郊区間で、塚口→加島間180円で650キロ移動したときのものです。(1999年5月現在の時刻) 塚口-加島大周遊
塚口6:13--(普通)---7:34谷川
谷川7:37---(普通)---8:05西脇市
西脇市8:25---(普通)---9:20加古川
加古川9:23---(新快速)---11:34近江今津
近江今津11:49---(普通)---12:10近江塩津
近江塩津12:34---(普通)---12:54長浜
長浜13:09---(新快速)---13:55草津
草津14:22---(普通)---15:04柘植
柘植15:30---(普通)---16:23加茂
加茂16:25---(普通)---16:39奈良
奈良16:42---(普通)---17:29高田
高田17:53---(普通)---19:53和歌山
和歌山20:06---(紀州路快速)---21:06天王寺
天王寺---(普通)---京橋
京橋21:40---(普通)---21:54加島
なお、この旅行の実践について、旅行記(新120円旅行・オーシャンアローサマ)をアップしました。こちらをどうぞ。なお、オーシャンアローサマのは最初の塚口〜谷川〜加古川間が抜けており、東西線から、尼崎、そこから近江今津に向かっています。

私(ぱーぱー)もこのコースをたどりました。(5月19日) この私の旅行記もこちらをどうぞ。
>>>トップ >>トピックス