周遊きっぷ紀行〜後編(加賀・能登ゾーン) |
最終更新日:2000/12/11 |
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(前編に戻る)疲れた・・・民宿に4時30分頃到着。だいぶあたりは暗くなってきているのは晩秋だからだろう。体が重い。もうふらふらになった体を引きずって宿に入る。食事は6時ごろの予定として、2階の部屋に通してもらう。とりあえずとっととふとんをひいてばたんきゅ〜・・・ ZZZZZZZ・・・・ いつのまにか時間が過ぎていた。もうすぐ6時。とりあえずのろのろと起き上がり、階下の食堂へ。ふと外を見ると雨が降っている。さっき暗かったのは曇りだったからか??? どうやら宿泊客は私一人らしく、私一人分の食事が用意されていた。(実際はもう一人いたらしい。)が、地元のたぶん会社の宴会があるみたいでかなりにぎやかであった。自分はビールを頼み、ちびちびと。 なんとなく落ち着けるものである。もちろん一人旅の気楽さと寂しさというのもあったに違いないが、基本的にビジネスホテル泊まりが多く夕食はいきおいカップ麺が多くなる。土地の名物でもあれば、いそいそと出て行くのであるが、そうでもなければホテルに入ればあとは寝るだけ。 そういう意味では民宿のありがたみというのがなんとなくわかったのである。味は自分はグルメではないので評価できない。(そんな評価なんて恐れ多くもできない。) しかしお造りだけはうるさい(某高級料亭と同じ魚を普段食べているので)それだけを見ると、どこぞの高級温泉旅館よりもよっぽどおいしいと思う。 少し宿の人と話をするうちに、奥能登はやはりというか関西とかかわりが深いことがなんとなくわかってきた。味付けが明らかに薄味だし、バスの運転手さんも言ってたけど昔から京阪神に出稼ぎに出る人が多かったらしい。そういえば言葉遣いに違和感を感じなかったのもそのせいかもしれない。 明日は珠洲の朝市があるらしい。珠洲の朝市は1の位が2と7の日に行われる。だが明日は雨だがあるのだろうか?ちょっと心配になって民宿のおかみさんに聞いてみたが。雨でもあるとのことで一安心。ただ、疲れているので明日起きれるのかなあ。 部屋に戻って一息つき、風呂に入って(ゆず湯だったな)しばしボ〜ゼン。その後おもむろにテレビをつけると今日は非常に暖かかったそうな。そして明日雨であることをTVは告げていた。やれやれ。明日はどうしようか? 時刻表をにらみながら明日の行程を考える。けど面倒なので、とりあえず輪島と金沢だけにいく骨格だけきめてとっとと寝ることにする。そういえばマンガが結構そろっているなあ。 珠洲に朝市の真髄を見る。
もうすぐ朝7時。食事の時間だ。ぼ〜としてテレビをつけようとしたら宿の主人が朝食の用意が出来た、と告げにこられた。 階段を下りて食事をとる。ニュースでは、ほう、きのうのジャパンカップはオペラオーが勝ったのか。旅してるこんなニュースでもなんとなくうれしくなる。そういえばオペラオ−今年負けナシだよね。有馬はどうなるかしらんけど。 とぬぼぼ〜としているともう7時30分。慌ててチェックアウトする。なんでこんな時間に出るのかというと・・・ やっぱり朝市があるから。どうもありがとうございました。 さて、宿を出て西に歩く。しばらく歩くと珠洲飯田のバス停。ここが珠洲市の中心のようだ。とりあえず宇出津行きのJRバスの時間を確かめ、朝市へ。珠洲飯田のバス停から北に100mぐらいの通りが朝市の会場である。 雨の中、テントも立てずに地べたに商品を並べて売っている。カバーをかけているところもあれば、雨にさらされているところもある。商品は野菜が大半。観光客は皆無、というか朝市が野菜や果物しかなければ誰も観光客なんか寄ってくるわけもない。あくまでも地元密着、である。そういえば海に近い珠洲で魚介類が見当たらないのは少々不思議な気がした。 朝市といえばこんな光景なんだよなあ〜 と改めて思ったのは事実である。なんで朝市が観光になるのかがある意味不思議だったりするのだが。 しばらくうろうろしていると、果物を売っている露店を見つけた。ナシやリンゴが大半である。そういえばまだお土産を買ってなかったのでお土産にでも買おうかな?とナシをみる。形は悪いが持ってみるとずしりと重い。 重いということは身がつまっているわけで、それはつまりおいしいということ。ナシは好きなのでこの場で食べてみようかな?でも今回はうかつなことにナイフを持参していない(T_T) 仕方がないので、事情を話すと露店のおばちゃんはナシを1コ剥いてくれた。しかもこの一個はサービスと気前がいい。 というわけで3個で1.5Kgはあろうナシを購入。重いけど食べてみるとおいしい。 さて珠洲飯田からJRバスに乗車。のと鉄道でもいいのだが、せっかくバスに乗れるのだからバスに乗ろう・・・ というか、雨の中駅まで歩くのが面倒なだけだったりする。 朝8時にもかわらずお客は私一人。これでは廃止するのも無理はない。バスは結構海沿いを走る。地図を見るとのと鉄道は海沿いを走っているように見えるが、実はそんなに海は見えない。バスのほうが海沿いを走る。 途中で高校生を乗せる・・・が、定期券ではないということは、普段は自転車利用で今日は雨だからバスで・・・といった類だろう。定期乗車客がないバスとなると・・・これはますますつらいものだ。 松波駅で小休止。・・・・小休止のはずが・・・ えらく止まっているんですが・・・・ 10分はゆうにたっている。いくら早着とはいっても30分走って10分も早着するのはちょっと問題アリかな? 松波駅を発車。案の定これは止まりすぎだったようだ。急発進しておもいっきりとばす。マイクロバスであることも手伝って。加速感はすこぶるいいんだけど、なんか怖い気もする。 松波からはうってかわって山の中を走る。列車は小木など海沿いを迂回するがバスはこの区間を山越えでショートカットするのだ。しかし、遅れを取り戻すためかバスはすさまじいはしりっぷり。信号が少ないので止まることは少ないが、松波を過ぎると私一人だった車内が少しずつ増えだす。そのたびに急停車、急発進。(笑) でも宇出津で列車に間に合うのだろうか?このバスは8:52に宇出津駅前到着予定。列車は8:55発だからきっちり着かないと困るのだ。 懸命の回復努力にもかかわらず・・・ 宇出津駅到着8:56・・・ 列車はすでに行ってしまった。ローカルバスだと思って甘く見たのが命取りだったりする。(泣)そういえばいっしょにバスから降りた客が列車が行ってしまってかなり落胆していが、次の列車は2時間後。地方の厳しい現実がここにあったりする。 しかしJR西日本バスとのと鉄道は相互に連絡を取り合わないのだろうか?のと鉄道の列車ダイヤに即しているとは到底思えないバスのダイヤに今回の置いてけぼり。地方で公共輸送が生き残っていくために何かが足りないと思うのは私だけだろうか?せめてのと鉄道の看板列車「のと恋路号」にぐらいは珠洲で狼煙・木ノ浦行きのバスを接続させてもいいんではないだろうか? 輪島はやっぱり日本海の荒海が似合う・・・のかな?
さて、バスは・・・と探すと駅前に輪島行きのバスが止まっていた。一応定刻は9:00発のはずだが、9:00になっても運転手は現れない。???と思いつつしばらく待つこと10分。ようやく運転手がやってきた。でも乗り合わせた数人の乗客は誰も文句を言わない。はて時刻改正でもあったのだろうか?でも時刻表は昨日珠洲駅前観光案内所でもらったものだし・・・・ そういえばさっきの松波駅も送れて発車していた。もしかしたらこの地域は定刻よりも遅れて発車することが普通なんだろうか?そんな疑問が頭をよぎる。まあ、地方のバスは早着しやすいというのもあるし。 そんな私の複雑な思いを乗せつつ、バスは発車。これから山を超えて日本海の外海のほうへ向かう。 山の中は見慣れた光景。いや初めて乗る路線ではあるがいつもの日本の山越えとほぼ同じ。・・・ということで眠くなってきた。しばらく寝る。 目が覚めると右手に日本海が見えていた。いつのまにか外海側に出たらしい。昨日の小木とはうって変わって激しく波がうなりをあげる。風雨も相当きついようだ。晩秋の日本海というより重いエメラルド色した海はもはや冬の海といっても差し支えなかったりする。 曽々木口からは輪島までこの日本海沿いをずっとバスが走る。日本海の荒波を見ながらというのもなかなかなものだ。しかし運転する側は大変だろう。また海風を受けるということで車体の腐食がはげしくて寿命がさほど長くないという話も聞く。 しばらくぼ〜と日本海を眺めると左手に見慣れた漆器会館が。もう輪島なのか。時刻表を見ると時刻は定刻どおり。やっぱり早着を見込んでの遅発だったのだろうか? 輪島駅の一つ手前の停留所で下車。観光バスが行き交ってる。朝市のためだろう。ここから朝市までは徒歩5分ほど。ちなみにさっきののと鉄道に乗っているとまだ輪島駅に列車がきていないはずだ。列車が遅いのかバスが早いのか?その答えは遠からず出ることになる。 さて朝市だが・・・・ 寒い!! 折からの風と雨で傘もまともにさせない状態である。さすが外海側。珠洲とは気候が全然違うもんである。しかし、自分は今回風雨対策をしておらず、雨でびしょびしょになるのも嫌なので朝市をそそくさとひきあげ、とっとと輪島駅に引き上げることにする。駅までは徒歩10分ほど。しかし地図なしで初めていくと迷うので観光案内所で必ず地図をもらう事。私は・・・というと、何度か来たことがあるので・・・ しかし、珠洲の朝市と比べると規模はともかく朝市らしさの点では珠洲に軍配を上げたい、と思うのは私だけだろうか? 輪島駅にはすでに急行「能登路4号」金沢行きが停車していた。キハ58+キハ28の2両編成。黄色に塗られた急行専用塗色だが、車内はボックスシートがずらり。いまどきボックスシートの急行なんて珍しい。普段ならばこんな列車に急行料金なんか払う気もないが、今回は周遊きっぷなのでそんなこと気にしなくてもいいのがいい。 そんな列車だが、鉄道ファンと思しき人たちが多数いたのには驚いた。今は11月の月曜日。学校はあるだろうに。私みたいに月曜に休みが取れる会社の人かもしれないが、どう考えても学生と思しき人もいる。どうやら「能登路1号」でやってきて、「能登路4号」でとんぼ帰りするみたい。 どうでもいいけど廃止が決まるとどうしてこうやってわらわらとやってくるのかなあと思ったりする。自分もそうじゃないかと言われると確かに反論できないけど、せっかくここまできたんだからせめて朝市でも見に行けばいいのに・・・と思うのは私だけだろうか?それとも鉄道を道具にする人と鉄道を目的とする人の違いなんだろうか? そんなこと考えるまもなく、列車は発車。急行といいつつも穴水までは各駅に止まる。だが、列車はスピードが出ない。本当に急行か?おい。確かに穴水〜輪島間は山越えもある急な勾配がある路線とは聞いていた。がちょっと極端な気がする。意図的にスピードを押えているとしか思えないなあ。そういえばのと鉄道が線路を傷めるのを防ぐ為に意図的にスピードを落としているのだ、という話を聞いた事があるが、真偽の程はいかに???輪島〜穴水間は20.4kmを32分。平均速度にして時速38km/h。こんなもんか? 穴水でしばらく停車。穴水で駅弁があるので購入。特に目をひくものはなかったがとりあえずちらし寿司(600円)を購入。しかし、これが大当たりである。ボリュームは十分で、ご飯の酢があまり効いていないのが大変よろしい。味も上場であとで食べた「ますの寿司」よりも数段おいしいと思う。(少なくとも自分の直感では) 意外においしい駅弁にあたってなんかいい気分。列車はというと急にスピードを上げ始めた。これこそ急行である。小さな駅をすっとばして行く。しばらく日本海を見つづけると和倉温泉に。対向に「サンダーバード」が入ってきた。地方の小駅にこんな車両が入ると車内にいた人はそちらに目線が行く(笑) なんかサンダーバードと能登路。どうせ乗っても周遊きっぷのおかげでタダで乗れるからサンダーバードに乗り換えてもいいんだけど。ま、いいか。 七尾を過ぎると田園地帯を行く。行きは豪華普通列車でたどった道である。とにかく飛ばす。七尾〜金沢間の平均速度は時速62kmぐらいなので、そんなに実際飛ばしているわけではないが、さっきが余りにも遅かったのと、七尾線のあまりよろしくない線路状態のおかげでなんかすごく飛ばしているようにも見えたのが可笑しかった。 金沢に定刻着。さて金沢だ、とにかく荷物をコインロッカーにしまいこんでどこに行こうか? 雨の兼六園もまた風情かな?
車内は思いのほか狭い。というかとっても狭い。たぶん20人も乗ったらいっぱいだろうか?バスでは珍しいロングシートがならんでおり、木製風の内装が目につく。バスが小さいのは客が少ないから・・・ではなくて、どうやら細い路地なんかも入るためのようだ。普通のバス路線ではなかなか通らないようなところを通るのである。聞くところによると以前は大型バスで大通り中心を回っていたが、利用客が伸び悩んでいたので小型のレトロバスを導入してこまわりを利くようにしたとのこと。 しばし金沢市内マップと格闘しつつ、とりあえず橋場町で下車。目的地は「泉鏡花記念館」へ(好きなんです。泉鏡花が。) 外は純和風のつくりだが、中は・・・予想した通り黒の世界。なぜか泉鏡花というとダークな世界を思い浮かべる。沈美というか幻想が似合うというかなんというか。作品自体は非常にたくさんあるのには驚いた。なんだかんだ言って自分は10ぐらいしか実は読んでなかったりする。 しばしぼ〜ぜんとしてそんなに広くない記念館を出て、和菓子の博物館へ。自分はとりだてて甘党ではないが、和菓子そのものは好きだ。しかし、最近の和菓子はやけに甘いのが多い。というか味が洋菓子に近づいている気がする。そんなことを思いつつ、工芸菓子の部屋へ。そこにはお菓子で出来た盆栽だの、生け花などが飾られていた。ここまで来たらもはや芸術である。ビデオではこれらの工芸菓子の作り方を放映していた。 外に出る。さてどこに行こうか?と思いつつとりあえずバスに乗る。雨に濡れるのが嫌なのでとりあえずバスの中で考えよう。・・・とその矢先に「次は兼六園下・・・・」 はぁ〜い。おりま〜す。 こういうときフリーきっぷは便利である。 兼六園下はまさしく兼六園の「下」にあった。ここからみやげ物屋が軒を連ねる結構急な坂を登らないといけない。筋肉痛こそないものの、正直昨日の今日で足にまだ来ていたので正直堪えた。そして兼六園へ。 兼六園は、思ったほどの広さはなかった。少なくとも6月に行った栗林公園のほうがはるかに広い。しかし、こちらは高台にあり、金沢市街を一望に見渡せる。しかし、雨のせいかそれほど視界がよくないのが残念。 しばらく園内を歩いてみる。シーズンオフの平日なのにたくさんの人がいるのはさすが全国的に知られた観光地である・・・ が、整備がどうも追いついていない様子。こういう庭園は砂利のひき方ひとつでもかなり感じが変わるのに、余りにもたくさんの人が来ているせいかその整備がおいついていないみたいなのは残念。あと団体客が大半を占めているが、もうちょっとマナーを、ねえ・・・ (池に石を投げるなって(-_-) ) 松の美しさはなかなかである。しかし雨でフラッシュなしではなかなか写せず、今回の雨が非常に恨めしい。なので雨の兼六園もまた幻想的かな?と思っておくことにする。やっぱり旅行に天気の要素はかなり大きいようだ。3時半を回るともう暗くなってきたのは雨のせいか、それとも北陸のせいか、あるいは晩秋のせいか。 兼六園内の建物にある、成巽閣(せいせんかく)に行く。要は江戸時代の建物なんだけど、正直北陸の場合、広いと寒い気がする。京都や江戸の影響をたぶん受けたのだろうけど、なんかこういう広い天井というか邸宅は日本海の風が吹く北陸には寒いのではないかああ・・思うのだけどどうだろうか? さて、兼六園を出るころにはあたりは真っ暗になってきた。といってもまだ5時前である。もう一箇所行ってみよう。ということで、石川県立歴史博物館へ。兼六園からはほど近いところになる。赤レンガが印象的・・・・てもうあたりは真っ暗だけど。 中はかなりのボリュームがあった。自分は歴史好きなのでじっくり見て回る事を差し引いても1時間でかろうじて見て回れるぐらいだろうか?ただ、その広い館内に見学者は私一人・・・ なんというか、その、なんか妙な気分である。一人っきりの博物館というのもなんか異様だ。 さて、歴史博物館だから石器時代のことからはともかく、気になったのはやっぱり一向宗が活躍した戦国時代。ここでもかなり詳しく紹介されていた。このあたりじっくり見て回る。結構興味深い。あとはやっぱりというか、復元されていた市内電車の内装に興味が行ったのは・・・(苦笑) 約1時間後、最後が駆け足の閲覧になってしまったことを惜しみつつ、去る事に。2時間ぐらい確保したらよかった。 さて、あたりは夜。兼六園下まで歩き、そこからバスで金沢駅に戻る。 どうしようか?一応「雷鳥46号」の指定を押えてはいるが、今からならば「サンダーバード42号」に乗れそうだ。たぶん満席かなあ。とみどりの窓口で聞く。 「サンダーバードは満席のはずだよ・・・(と、キーをたたく)あれ、1席キャンセル出たな。」 ラッキー、満席を承知でたたいてくれた駅員さんに感謝すると同時に、自分の運のよさにもちょっとびっくり。夏の四国行きも1席残っていたひかりRailStarの空席にありつけたし、今回もしかり。やっぱ日ごろの行いが・・・・ やめておこう。 そして夜食用に「ますのすし」を購入してサンダーバードで家路につくのであった。 「ますのすし」は相変わらず。できれば「ぶりのすし」がほしかったんだけどね。 最後に一言。「疲れた」 今回の行程・費用等
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