周遊きっぷ紀行〜後編(長崎・佐賀ゾーン) |
最終更新日:2001/01/10 |
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(前編に戻る)坂の町での迷子は地獄
学校を通り過ぎると下り坂に。ん?地図ではたしか山の上にあったような気がしたんだけど・・・ ちよっと気になったので引き返す。注意深く観察すると(こうやって書くとなんか変質者みたい・・・)、学校の横に上り坂があったので登ってみる。するとほどなくシーボルト記念館の標識を発見。この道で合っていたようだ。 上り坂をえんえんと登るが、両側は新興住宅地というか、一戸建ての家が立ち並んでいる。さすが坂の町。ただこうなると水不足になるとたちまち困ったことになりそう。 そんなこと考えているうちにやや大きな通りに出た。ここをさらに歩くのかな?標識が見当たらないのできょろきょろすると、さっきにもまして急な坂が目の前にあった。まさかここを登るのか? どう考えてもクルマならば1速か2速でないと上がれないような急な坂だが、仕方がないので登る。この道の両側にも民家、さらに学校まであったのは驚き。こういうところに住んでいるとさぞかし坂道発進がうまくなるだろう。 しばらく歩くと平坦になり、ようやく一息つく・・・と思いきや・・・・ 行き止まり!? 今までヒイコラ歩いていたのはなんだったのだろうか?途方もない虚脱感に襲われて坂を下る。急坂の入口に戻り、さっきとは違う道を行く。するとほどなくシーボルト記念館の標識を見つけた。ここまでかなり苦労したなあ。 最後はやっぱり急な坂でしめくくり、シーボルト邸宅跡に到着。「跡」とあるだけであってもちろん建物はない。・・・・というかどっちかというと雑草に覆われているといったほうが正解か。今までの苦闘でかなり足に来ていたのでしばしただずむ。さっき汗をかいたのだが、冬の寒さのせいかす〜と汗がひく。まあ冬の旅のいいところでもあったりするが。 シーボルト邸宅跡に隣接してシーボルト記念館がある。赤レンガ作りのしゃれた建物であるが、たぶん旧シーボルト邸宅と模したものだろう・・・と勝手に推測してみる。まあ常識的にはそうだろう。入館料は常設展で100円。2階が展示室になっている。 シーボルトといえば江戸時代にオランダからやってきた医師であることは歴史の教科書にも載っている通り。そのすぐれた医師としての能力からか江戸にまで招かれたことがある。ただ、禁制品の輸出で国外追放となった。(シーボルト事件)ここまでは歴史の教科書にも出ているとおりだが、その後のシーボルトじは日本研究に没頭し、さらに国外追放を解かれて日本に再来日しているとは全く知らなかった。 シーボルトの研究は江戸時代の日本研究に大きな役割を果たしたと言われている。日本の研究が日本でなくて海外のほうが詳しくでているというのもなんかおかしな話であるが、考えてみたら当然かもしれない。地元の神社仏閣は参拝したことはないくせに旅にでてあちこちの神社仏閣をあさりまくる。そんなものだろう。京都に住んでいる人で京都タワーに上ったことのある人は少ない、というのと同じ理屈なのではないだろうか? やや複雑な面持ちで記念館を出て、もう一度邸宅をぐるっと眺めたあとに坂を下って路面電車の停留所に向かった。 長崎トルコライス
長崎駅はすごい人でごったがえしていた。帰省の帰りのさいかもしれないが隣接するステーションデパート(名前は忘れた)にはすごい人が・・・街に繰り出す時間的余裕がないのでここのレストランで食事でも・・・と思っていたら、どのお店も行列が出来ていて時間待ち状態。いつもこんな状態なのだろうか?と考えたくなる。仕方がないので、駅を出て左手に進んだところにある食堂へ行く。まあ、食べられたらいいや、と軽い気持ちで入ったんだけど・・・・ ドアを開けると室内は某鉄道会社の制服組みしかいなかった。一瞬社員食堂と間違えたか?と目を疑ったけど、どうやらそうではないらしい。長崎駅デパートでは行列が出来て時間待ちのはずが、駅から3分も離れていないここではがらがらなのはある意味おいしいかも、ちゃんぽん520円、トルコライス650円と値段もリーズナブルなのでここで頼む。 トルコライスとは簡単に言うとスパゲッティーとピラフの上にトンカツが乗ったもの、というべきか?(適当すぎ・・・ もっともこれ以外言い方がないんだけど。) 詳しく知りたいかたはこちらをどうぞ。以外にもビールにも合うらしい。味付けがやや濃いめなのは九州共通で、またライスと麺がいっしょに盛り付けられているわけだから食べ方にも一工夫がいる。なんせライスと麺の境界あたりはもはや何を食べているのかわけわからん状態になるからだ。あとそんな組み合わせは他にはあまりないので戸惑うというのもあるが。また、トンカツをいつ食べたらおいしいのかよくわからないというのも。トンカツはトンカツのままで食べるのか、カツどんのごとくご飯と食べるのか、麺と食べるのか・・・・ 一つで3つおいしいとはこれのことかな(違う気がする。) しばしただずんで、長崎駅に戻る。14:22発佐世保行き特急「シーボルト4号」に乗り込み、今日の宿泊地、佐世保に向かう。 「シーボルト」は元ゆふいんの森2世もとい元オランダ村特急で使われていたキハ183型特急型気動車で、前面展望が特徴。だけれども、さっきのシーボルト邸宅訪問で足に来ているせいか展望室に行く元気はなく、リクライニングを倒してしばしまどろむ。諫早では後続の「白いかもめ」がやってきて先に発車する。その後、我が「シーボルト4号」は佐世保に向かって踏み出した。 大村線は海沿いを走る。ぼ〜と眺めているうちに眠くなってきた。そろそろ西日が傾きだし、海に映る夕日がまぶしい。年配の方には有名な南風崎(はえのさき)を過ぎると次はハウステンボス。残念ながら来たことはないが、一人で行きたいところでもあるまい。早岐に着き、架線が再び見える佐世保線に入ってラストスパート。終点の佐世保についた。 武雄温泉はぬるぬる湯?
佐世保から特急「みどり」に乗りこむ。バスタオルを持って行き着く先は・・・ 武雄温泉である。17時過ぎに到着。武雄温泉の外湯は駅から北西に向かって約10分強のところにある。竜宮城のごとき門がお出迎え。門をくぐるとそこが公衆浴場の入口で、もと湯(300円)とほうらい湯(400円)があるが、ほうらい湯はシャンプー、ボディーソープが備えられている。(ただしタオルは両方ともない。タオルは130円から販売)もっとも自分はホテルからアメニティーグッズを持ち出しているので(瓶詰にして(笑))、必要がなく、もと湯へ。 お湯はかなり熱め。たしか湧出温度が51度だったかでたしかに熱い・・・が、フトみると「浴槽内はすべりやすいので注意。」と。なるほどなるほど、とお湯をかけて浴槽に入ると、つるっ!! ばっしゃ〜ん!! 言ってるそばからこれだもんなあ。 でもたしか底はぬるぬるとしている、この温泉の特徴なんだろうか?・・・とあとで見てみると、炭酸ナトリウム泉ということで納得。簡単にいうと運動会なんかで使う白線の粉を水で溶かしたようなものである(←あってたっけ?) もと湯にはあつ湯とぬる湯があるんだけど、ぬる湯の温度は42〜43度。これってホントにぬるいのか?ちなみにあつ湯の温度は45度・・・ もはや「江戸っ子湯」である。熱めの湯に弱い私にとっては大問題かも。もっとも疲れていたせいか、あまり気にすることなく「ぬる湯」にいることになる。(あつ湯には手が出なかった。) 坂の町、長崎でさんざん歩いたので筋肉をはぐす。疲労回復に効果があるようで、1時間ほど入ったり出たりを繰り返すうちになんとなく疲れが取れてきた(ような気がした。) 正月ということで混雑も予想したけどいたってのどか。十二分に温まり、旅の汗も流してもと湯から出た。18:00すぎ、あたりはもう真っ暗である。真っ暗な道を歩くと線路沿いに「餃子会館」なる建物を発見。入ってもいいのだがすでに晩ご飯を買ってしまったのであきらめる。 「みどり21号」で佐世保に戻り、ホテルに入る。明日の天気ははれ。ただしかなり寒くて雪も見られるらしい。 温泉までの道のり通し。
7:30に朝食のためにレストランへ。朝食は和食に限る・・・といいたいが、外ではなぜか洋食を頼んでしまう。理由はというと、そこに出てくるシャケなどがあまりにもまずくて食べられないものが原因・・・関係ないか。 8:23発の普通列車で出発。行き先は嬉野温泉である。2両編成のディーゼルカーはそんなに乗っていない。まあ、普通列車だし。 さて、きのう「シーボルト」でたどった道を逆に進む。特急と普通では見える景色が違うようにも見える。今日は嬉野温泉で温泉につかり、そのあと唐津に向かって虹ノ松原をみて京都に帰るスケジュールである。もっとも嬉野温泉でこの計画がずたずたになってしまうのだが。 定刻に彼杵到着。ここからはJRバスのお世話になる。乗客はそんなに乗っていない。JR九州のバスはレッドライナーと呼ばれ、真っ赤な塗装が特徴。こうして20分後、嬉野温泉バスターミナルについた。さて、温泉に行くか。 まずは「しいばの湯」へ。山中の露天風呂ということらしい。もっともここは街中。あたりをみても山は遠い=歩くのも遠いということである。でももらった地図ではいかにも近そう。これが大誤算だったことは言うまでもない。 時計で方角を確認し(短針を太陽の方向に向けると12時の向きがだいたい南となります。甚だ不正確ですが覚えておくと便利)いざ出発。で5分ほど歩くといきなり上り坂。やっぱり近かったか・・・と思いつつも看板は見えず。しばらくすると温泉街から完全に外れてしまい、いどこにでもあるような田舎の風景になってしまう。ちょっと心細くなり、振り返る。う〜ん。ほんとにこの道でいいのかなあ、素直にタクシー捕まえたほうがいいのかなあ。でも町からだいぶはずれたのでタクシーの来る気配は全くない。ならばコンビニで場所でも確認・・・と思ったけどコンビニの一軒もない。でも今さら引き返すのもしゃくだし、もうどうにでもなれ!と歩く。15分も歩くとするとなにかしら神社を発見。これは地図にでも出ていたので道は間違いなかったようだ。 同時に看板も見つけ、意気揚揚として道を歩く。歩く。歩く・・・ 歩くが、肝心の建物が見当たらない。そうこうしていくうちに本格的に山の中へ。汗かいてきた・・・ しばらく歩くと分かれ道を発見。同時に看板も見つけ建物らしきものも発見。こちらだろう・・・とあてずっぽうに歩く。歩く。歩くと今度は駐車場に来た。そしてなにやら立派な建物・・・ ししてもうもうと上がる湯煙・・・ ここなのか? その割にはなんか正門らしきものもなく、どこから入ったらいいのかわからない。とりあえず、中を覗くと・・・ 客室??? あ!! 「しいばの湯」ではなく、「椎葉山荘」に来てしまったのだ。しかも正面からではなく、駐車場から裏口経由で入ってきてしまったのである(爆) なんとはずかしいことか。仕方がないので分かれ道まで引き返し、そしてバスターミナルから迷子の時間も含めて50分! ようやく到着。・・・素直にタクシー拾ったほうがよかったな・・・ 入浴料は1000円だがタオルつき。木をイメージした和風なつくりに好感がもてる。とにかく汗をかいてしまったのでとっとと汗を流したい。ということで浴室に直行。シャワーを浴びる。あ〜疲れた。(なんかこればっか。) ここは屋内温泉と露天風呂がある。露天風呂の規模は山中にしてはかなり大きいほうであろうか? まずは屋内温泉で一休み。武雄温泉と好対照敵にぬるぬる感はなく、しかもかなりぬるい。これは長風呂に適してそう。ということで、しばらく露天風呂でただずむ。近くに渓谷があり、川のせせらぎが聞こえるが見えないのは残念。もっともガラガラだったのと、ぬるま湯、そしてここまでえんえん歩いてきてへとへとになっていたので思いっきり楽しむことにした。 外は結構寒い。でも露天風呂でいると体が温まる。のんびりと1時間もいただろうか?じっくりと露天風呂を楽しみ、十分に体を温めて温泉を出た。 帰りは道にこそ迷わなかったものの、バスターミナルまでまっすぐ歩く事30分強。ここは歩いてくるところではないと再確認したのであった。 さて、現在お昼の12時。今から唐津に向かってもいいが、どう考えても唐津につくのが4時ごろになりそう。仕方がないので今回は唐津をあきらめてここでもう一軒温泉に入ることにする。もとゆ温泉へ。こちらはバスターミルから5分とかからない。嬉野温泉の顔であった「古湯」がなくなって以降、ほとんど唯一の公衆浴場である。入浴料は350円(土日は500円)。こちらはしいばの湯と違って大衆的。ただ浴槽は十分広い。ただしいばの湯と違ってヌルヌルしたところがある。あとで調べてみるとしいばの湯がサラサラなのが例外、とのことであった。 ここでしばし温泉を楽しみ、いよいよふやけてきたのでバスターミナルへ。お土産用なのかお茶のお店が多かった。嬉野茶って結構有名らしい。記念に一つ買っていく。こうして今度は武雄温泉行きのJR九州バスに乗り、昨日行った武雄温泉に向かうこととする。 武雄温泉の株急上昇?
レッドライナーはこまめに停車して乗客を拾う。降りる人がいないのでみんな武雄か武雄温泉液からJRに乗り換える客だろう。武雄温泉につくとバスの乗客は8割ほどに増えていた。 武雄温泉で帰りの新幹線の指定席券を買い、さらに時間が余ったので町に繰り出す。昨日見つけた。「餃子会館」が気になったのでお店へ。「餃子会館」自体はたしか全国にあったかと思うがこんなところにもあったのね。とお店にいくと「もしもしラーメン」の名前がある。なるほど、ラーメンと餃子のお店か。店内でラーメンと餃子を注文。もしもしラーメンとはいかほどか?と思いつつ出てきたのが、なんとわかめラーメン(爆) 味はかなり濃い目で塩分が気になりそう。餃子は全国の餃子会館で出てくる「ホワイト餃子」なるものである。ホワイト餃子は冷凍にしたナマ餃子をフライパンに水に浸して解凍し、そのあとにサラダ油に取り替えて一気に揚げていくもので、カラっとした感じが特徴。ただここの餃子は結構有名らしく、お持ち帰りもあった。あとで雑誌を見ると九州でも結構有名なお店だそうな。たしかに餃子はおいしかったな。 思わぬ拾い物をして、まだ時間があったのでもう一度武雄温泉へ。今度はほうらい湯に入る。こちらは浴槽は一つ。ややこぶりだが、高いのか人が少なく、逆にゆったりした感じを受けた。また熱めのお湯につかり、しばし休み・・・・ よくよく考えたら今日は温泉だらけの日である。 のんびりとおふろに入っていると仕事の疲れが取れてくるような気がした。最近1日の休みでは疲れが取れなくなってきており、なんか年を感じ始めたころなのだが、こうやってゆったりしてると本当に疲れが取れそう。これから毎月温泉療養もいいかもしれない。 駅前を歩くと古本屋を発見。古本屋といっても最近流行のコミック古書店である。地方で見かけると必ず入るのは悲しき習性かな?えてして、こういうところにお目当ての絶版本があったりするので・・・ 探すと・・・・ あった。 なんとなくトクをした気持ちでお店を出る。・・・とのどが渇いたので、近くの自販機でジュースを購入。値段はなんと100円! そのとき、思った。 武雄温泉、なんていい所なんだ!! 人間の心象なんてその場の状況でいかほども変わるもんである。(謎) 武雄温泉からは特急「みどり」で博多へ。ハイパーサルーン783系電車の先頭車に行く。ここは知るひとぞ知る乗りドク車両。前面展望が望める上にハイデッキ、しかも側面窓も通常よりかなり大きい。これが自由席なんだからいいものである。もっとも途中駅乗車なので、最前列の展望席は取れないものと考えていたが、なんと空いていた。武雄温泉で降りた乗客が座っていたのだろうか?気分よく座る。前面展望はハイパーサルーンの特徴であることを再確認させられた気がした。 佐賀で大量のビジネスマンを乗せ、8両編成の列車はたちまち立席も出る盛況に。博多〜佐賀間の特急による輸送はかなり好調なようだ。昨日降り立った鳥栖を抜ければ博多までは近い。博多近辺は駅が増えたせいかなんか駅間距離がえらく短く感じたのは特急が時速130km/hでぶっとばしてたせいもあるのだろう。 かくしだま博多からは帰路として、「ひかり390号」を選んだ。世界最速300km/hで走る500系新幹線を使った列車である。ふだんは「のぞみ」専用だが、まれに「ひかり」にも入ってくる。居住性では「ひかりRailStar」700系新幹線のほうがはるかに上だが、見た目のかっこよさインパクトという面では断然500系の方が上である。今でも500系が入線するとホームの視線を一心に浴びるのは登場当時から変わらない光景だ。博多を定刻に発車。ひかりRailStarの場合は車内放送で「ひかりRailStar」と案内が入るが、こちらはただの「ひかり」。しかし、ダイヤは「ひかりRailStar」同様、かなりの高速ダイヤである。博多、小倉と停車、次は広島・・・というあたりになってあたりが暗くなってきた。もっとも山陽新幹線はトンネルだらけで景色は面白くないから別に暗くなってもかまわない。 「ひかり.390号」はさらにスピードを上げ、ついにMAXの300km/hへ。この世界になると通常のひかり号の220km/hとは違った世界があるといっても過言ではない。余裕をもって福山、岡山へ。そして気が付けばあっというまに新大阪についてしまった。やっぱり新幹線は速い。すごい。新幹線は旅情がない云々という人もいるが、それはどこか間違ってないかな?と思う。普通列車は普通列車、新幹線は新幹線らしさというものがあるのではないだろうか?新幹線は素直に「すごい」と思えないもんかなあ。 新大阪に定刻に到着。6時間前には山奥で温泉に遣っていたのはまるでウソのようであった。やっぱ旅行は楽しくないとね。 今回の行程・費用等
交通費
メモ
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