指定席券をゲットしよう

最終更新日:2003/03/10 
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指定席が取れないということは・・・

飛行機は航空券がないといかなる理由でも乗れません。またフェリーも定員以上は載せません。これは安全上の問題が大きいです。
だから飛行機やフェリーを買うときは、あらかじめ予約しておいて、自分の席を確保しておくでしょう。

この役目を鉄道は「指定席」という形で負っています。
鉄道の特徴は基本的に好きな時間に予約なしで乗れるというのがあります。ただし、席は保障されません。(自由席)このため、あらかじめ指定席券を購入して、座席を確保しておく必要が出てきます。中には寝台列車のように全席指定のものもあります。この場合、確保できないと列車そのものに乗れず、旅行の計画が崩れてしまいます。

ここでは鉄道の指定席についてと、指定席の買い方について考えましょう。

どんなきっぷを買えばいいの?〜指定席の種類

特急から普通列車にまで指定席がありますが、設備別にどういうきっぷを買えばいいか考えてみましょう。
なお、乗車の際には下記のほかに「乗車券」が必要になります。とくとくきっぷの場合には乗車券+特急券という感じでセットになっていることが多いです。

特急(新幹線含む)
指定席特急券
自由席自由席特急券
グリーン車
(指定席のみ)
特急券+グリーン券
寝台車全般特急券+寝台券
急行
指定席急行券+指定席券
自由席急行券
グリーン車
(指定席のみ)
急行券+グリーン券
寝台車全般急行券+寝台券
快速・普通列車
指定席指定席券
自由席(乗車券のみで乗れます)
グリーン車
(指定席)
普通列車グリーン券
グリーン車
(自由席)
普通列車グリーン券
寝台車全般寝台券
「ロイヤル」の寝台券
この原則は、たとえトワイライトエクスプレスの「ロイヤル」「スイート」であっても変わらない。
このように「特急券」+「寝台券」となる。

「あおもり」の急行券・寝台券
寝台急行は数は多くないが、ここでは日本最長距離を走る急行「あおもり」を例にあげてみた。
この場合は「急行券」+「寝台券」となる。

「ムーンライトながら」の指定席券
快速列車の「ムーンライトながら」の場合。青春18きっぷを含む乗車券のほか指定席券で乗車できる。
普段は510円だが、閑散期は310円に。
列車名が「ムーライトナガラ号」となっているのはご愛嬌。

ゾーン539カード
特殊な例として今は亡き「ゾーン539カード」を上げてみた。快速「海峡」で海底駅見学の際に必要なモノだが、
なぜか「急行券・指定席券」となっており、内訳を見ると、
急840円、指0円というわけのわからないきっぷであった。

ここまで見ると結構大事なことに気づくと思います。
  • 特急は「特急券」を買うと自動的に座席指定になります。自由席利用の場合は「自由席特急券」(特急券から500もしくは510円引き)が必要です。
  • 急行は「急行券」を買っただけでは座席指定にはなりません。別途「指定席券」を購入する必要があります。
  • グリーン車、寝台車は特急ならば「特急券」+α、急行ならば「急行券」+α、快速・普通ならばグリーン、寝台料金を追加する形で乗れます。列車種別にかかわらず寝台は必ず座席指定、グリーンも座席指定が多いですが、別途「指定席券」を購入する必要はありません。
非常に基本的なことですが、忘れがちなことでもあったりします。
この他、コンパートメント券などもありますが、ここでは割愛させていただきました。

指定席発券のしくみ

指定席の発売はその列車の始発駅の出発日の一ヶ月前同日の10時。(例として東京7月1日発のムーンライトながらの指定券は6月1日の10時発売開始です。)
また先月の同日がない場合は以下のようになります。
3/28〜31・・・3/1
5/31・・・5/1
7/31・・・7/1
10/31・・・10/1
12/31・・・12/1
夜行列車の場合注意したいのが、0時を回る列車に乗る場合です。
横浜7月5日発のムーンライトながらの指定券は始発駅の東京は7月4日ですので、6月4日の10時発売開始です。

発売開始時刻は
  • 窓口は午前10時
  • サイバーステーション(ネット予約)は午前11時
  • 5489サービス(JR西日本電話予約)は午前10時30分
  • e5489サービス(JR西日本ネット予約)は午前10時(ただし予約は一ヶ月1週間前より受け付け)
  • えきネット(JR東日本ネット予約)は午前10時(ただし予約は一ヶ月1週間前より受け付け)
ただしe5489サービスはJR西日本以外の列車や夜行列車は対象外です。

発売箇所
全国の駅にある「みどりの窓口」で買うことができます。みどりの窓口とは、時刻表の巻頭地図で、駅の○の中が緑色の駅にあります。
みどりの窓口は、駅だけではなく、旅行会社にも存在します。これは大型の時刻表のピンクのページに載っています。 窓口や店の前に「みどりの窓口」マークが貼ってあれば発売してます。

逆に「みどりの窓口」マークがない駅や旅行会社では発券できないということになります。しかし、必ず発券できないかというとそうではなく、他のみどりの窓口に依頼するという形で発券することもあります。

全車指定席、及び全車寝台の列車に乗車する場合
全車指定席、寝台の列車には、その列車を指定した各種券類(特急券、指定席券、寝台券など)を購入してから乗車してください。それらを持たずに乗車した場合は立席であっても各種券類を買わされます。場合によっては下ろされることも。

乗ったもの勝ちという考えもあるかもしれませんが、「旅の恥は掻き捨て」を地で行くようなみっともないマネはためましょう。(他の乗客の迷惑ですしね。)

プラチナチケット

座席や寝台の数には限りがありますから、当然人気のある列車や施設は指定はあっというまに満席になってしまいます。
中には発売開始数秒で満席になることがあります。

トワイライトエクスプレスのスイートは1列車2部屋しかない
ですが、希望者は2部屋分ということはまずありえませんから、誰かが入れないということになります。
でも日本中に希望者はたぶんたくさんいるわけですから、当然倍率も高くなります。頼んでも頼んでも満席ということになります。

そこで、「何かコネがいるのか」とか、「何か裏口でもあるのか」とか、いろいろ憶測が出てくるわけですが、そういうものは一切ありません。
単に希望者が多いだけなのです。

逆に「ムーンライトながら」もあっと言うまに売り切れますが、こちらは席数はいっぱいあるものの、希望者もハンパじゃないのであっと言うまに売り切れてしまいます。


以上「トワイライトエクスプレス」「ムーンライトながら」の例を挙げてみましたが、席数に対して単に希望者が多いから「プラチナチケット」と呼ばれるようになるのです。

じゃあどうしてすぐに満席になってしまうのか?

指定席が取れない!とお嘆きのアナタ、嘆いているだけでは解決しません。
ここはじっくり考えましょう。なぜ取れないのか、なぜ、すぐに満席になってしまうのか?
  1. 人気があるのに絶対数が少ない
    「トワイライトエクスプレス」のスイートのように、絶対数が少ないのに、希望が多い場合はどうしても激戦になってしまいます。
  2. 席は多いが需要はもっと多い
    青春18きっぷで「ムーンライトながら」を使うと、安く移動できることは良く知られています。逆に考えると良くしっているということはそれだけ希望者も多いわけでして・・・
    「ムーンライトながら」の場合、コミケット期間中はすごい数の希望者であっと言うまに満席になります。
  3. 団体が席を押さえてしまう
    SLやトロッコ列車でよくあるパターンで、旅行会社のツアーに組み込んだりする関係上、席が団体で押さえられてしまうことがあります。
    このため、席数が少なくなり、残った空枠を狙って壮絶なバトル・・・じゃなかったいす取り合戦を繰り広げられてきます。
  4. 当然だが盆・GW・正月は客が多い
    わかってはいるでしょうが、盆・GW・正月は当然客が普段の何倍となりますから、とりにくくなるのは当然でしょう。
逆に以下のことは基本的にありえません。
  1. 東京から遠いからとりにくい
    ホストコンピュータは東京ですから、東京に近いほど有利と思われがちですが、そんなことはありません。そりゃあ光の速さ程度有利不利はありますが・・・
  2. 地区別で割り振られている
    マルスシステムが構築される前は、地域ごとに持ち席数が決まっていて、A駅では満席なのにB駅では空席ありというのがありましたが、今はありません。全国ネットワーク化しれています。
    余談ですが長距離バスはこういうシステムを組んでいるところはまれで、運行会社ごとに席数が決まっていることが多いです。
だいたいイメージがわかりますでしょうか。


指定席確保の確率を上げる

いよいよ本筋です。では指定席を確保する確率を上げるにはどうしたらいいでしょうか。
一ヶ月前の午前10時に叩いてもらうのが基本
基本的に一ヶ月前の午前10時にマルスに叩いてもらうのが一番確率が高いでしょう。
10:00きっかりに発売開始されるので、いかに早くリクエストしたかが重要になってきます。ムーンライトながらはともかく、「スイート」の場合はここの腕が一番重要になってきます。

ところが、10時に前のお客さんが並んでいるとそうはうまくいきません。前に並んでいるお客さんがすんでから発券しますから、自分の番になったときにはすでに売り切れてた・・・というのは十分にありえます。

「小さい駅のみどりの窓口に行け」とよく言われますが、その理由はこういうことです。えてして大きい駅のほうが混んでいて客が並んでいる可能性が高いですから、ならば小さい駅に行ってすいている窓口に行って午前10時きっかりに出してもらったほうがいい、という理屈です。
これ、当たってはいるのですが一部落とし穴があります。すいている=端末を叩く機会が少ない=希望の列車がすぐ出ないかもしれない。という可能性が高くなるからです。折角10時に叩いてもらっても発券に手間取るようでは意味がありません。特に近所の列車でない場合はこの危険性が高くなります。
このため、あらかじめ速やかに発券できるかどうか確認する必要があります。
逆に腕のいい係員のいる空いている窓口は、常にキープしておきたいものです。

事前予約は確実ではない
駅によっては事前予約ができる駅があります。(たいてい当日の早朝から)またネット予約である「えきねっと」「e-5489」には一ヶ月1週間前から事前予約受付ができます。

これは10時に窓口に並べない人にとっては非常に助かります。出勤前に予約して帰りに引き取ればいいわけですから。
ただし「予約受付」しただけであって、必ずしもとれるとは限りません。基本的に10:00になったら受付順に発券していきますから、受付が遅れると10:00をかなり過ぎてしまい、取れなくなってしまう可能性があります。
このため事前予約を受け付けているところでも「なるべく早く」予約を入れることが重要になります。

また、旅行会社でも事前予約を受け付けているところがあります。ただし、旅行会社の定休日にはご注意ください。
発売日が定休日の場合、発券できずに翌日に発券を試みる可能性が高いからです。さすがに1日遅れだと「プラチナチケット」と呼ばれるきっぷはまず無理でしょう。

人海戦術
なかには人海戦術を取る人もいます。複数の駅で発券予約をしておくというものです。
たしかに成功率は上がるでしょうが、複数駅で取れてしまった場合どうするのでしょうか?
折角とってもらったきっぷの引き取りを拒否するのは、私はあまり気乗りしませんけど・・・

確率が上がるのは確かですが、私はしたことはありません。するしないは個人の考え方次第によるところが大きいでしょう。

キャンセルのいろいろ

運悪くお目当ての列車が取れなかった場合、「キャンセル待ちをする」「あきらめる」の選択肢になります。「あきらめる」はともかく、「キャンセル待ちをする場合」を少し考えてみましょう。

キャンセルの出るタイミング
キャンセルはいつ出るかわかりませんが、多いと思われるケースは以下のパターンでしょうか。
  1. 重複指定席を戻す場合
    複数の駅で取れてしまった場合、片方の駅でキャンセルすることになります。このため、当日にいきなりキャンセルが発生することもあります。
    もっとも当日は当然のごとくリクエストが多いですから、これを狙ってとるのは難しいかもしれません。
  2. 予約指定期日までに引取りに来ない場合
    予約の場合、だいたい一週間以内に引き取り、支払いに来ないと予約取り消しになることが多いです。これを狙う手があります。
    あまりなさそうな気もしますが、新幹線などでは案外出てきます。逆に行楽色の高い列車は窓口で購入するケースが高いと思われるので(個室とかはプッシュホン不可)、相対的にキャンセルの出る可能性は低くなります。
  3. 旅行会社が手持ちの団体指定席を指定席をマルスに戻す場合
    SLなんかでよくあるケースですが、団体枠である程度固めてとってしまった枠があったのが、余ってしまったのでマルスに戻すことがあります。(旅行会社は余った団体枠を一般売りにはしません。)
    これを狙うことができます。大体ツアーは宿の都合上2週間前、1週間前などに締め切ることが多いですが、人数が確定次第、余った分をマルスに戻してきます。SLなどトロッコ列車で突然空席が大量に出たりするのはこのためです。
    逆にムーンライトながらなどではまずこれは期待できません。

    特殊なケースとして「ぷらっとこだま」があり、ぷらっとは指定席枠が決まっていてそれを超える分は販売できない決まりですが、乗車前日になると一般の指定席からまわされてくるため突然空席ができる、というパターンです。
    これは「ぷらっとこだま」がJR東海ツアーズの商品だからこそできるのでしょう。
  4. 払い戻し手数料が跳ね上がる/ネット予約、プッシュホン予約がなくなる2日前
    指定券の払い戻し手数料は2日前までは320円、ところが前日になると30%に跳ね上がります。
    このため、キャンセルをするのは2日前までにする傾向があります。そこを狙うわけです。

    また、サイバーステーションなどのインターネット予約、プッシュホンや5489サービスなどの電話予約の場合、たいていの場合2日前までに引き取りにいかないとキャンセルになります。
    こちらも結構な確率で出てきます。

    これなんですが、かなりばくち要素が高いですね。だって旅行直前なのにまだ指定がないわけですから。
    もちろん狙う価値はあり、かなりの成果が見られますが、空振りの可能性を考えて、旅行そのものを考え直す必要があるかもしれません。(自由席があれば問題ないですが。)
これより、狙う列車がどのタイミングでキャンセルが出やすいか考えてキャンセル狙いをしていけばいいでしょう。

キャンセル待ちのしくみ
駅でキャンセル待ちを受け付けてもらえることがあります。
これはあらかじめ登録しておき、ある特定のになったら空席を検索して、空席が見つかった場合に登録の早かった人からきっぷが発券してくれるシステムです。
このためキャンセル発生=即発券というわけにはいかず、キャンセル発生から空席検索する前に他の窓口で押さえられてしまったらアウトということです。
逆にこまめに叩けばキャンセル分が発生する可能性があります。「ムーンライトながら」もキャンセルが出るので、こまめに叩けば出てくるかもしれません。

キャンセル待ちを受け付けてくれる駅は多いとは思いませんが、あればやっておく価値があるでしょう。旅行会社でも同様のことをやっていることがあります。
多客期にキャンセル待ちコーナーができますが、基本的には同じ仕組みです。


1、はじめに、プランニングの重要性
2、プランニングの具体例〜オーダーメイドで旅を作ってみよう。
3、逆説的プランニング〜決して旅は目的から始まるわけではない〜
4、プランニング考察〜宿をどうする?〜
5、指定席券をゲットしよう。〜取れなかったらプランががたがたに〜



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